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【府中牝馬ステークス コース解説】瞬発力が問われるコースで、勝ち馬は33秒台の上がりが必須

  • 2020年10月16日(金) 19時00分
 17日に東京競馬場で行われる府中牝馬S(3歳上・牝・GII)の舞台となる東京芝1800m。このコースについて解説していく。

 東京競馬場の芝コースは左回りで1周距離2083.1m。これは新潟競馬場に次ぐ広さで、ゴール前直線も525.9m、幅員は最大41mと、まさにチャンピオン決定戦にふさわしいコースだ。広い幅員を生かし、A〜Dのコースを使い分けることによって馬場の傷みの分散化を図っている。

 芝1800mは1〜2コーナーの間にあるポケットからのスタート。斜めに走って向正面に合流する。合流地点までは150mほどしかなく、外枠の馬は競馬が難しい。3コーナー手前で緩やかに上り、再度3〜4コーナーは下り坂になる。最後の直線は525.9m。残り480m地点から260m地点にかけて、高低差2mの上り坂が待ち構えている。坂を上りきってからはほぼ平坦。

コーナー3つの変則的なコースで、最初の2コーナーは32度で進行方向を変えるだけ。実際は「ワンターン」のコース設定に近い。初角で先行争いが落ち着き、そこから3コーナーまでは距離があるため、前半のペースが上がりにくく、そのため、究極の瞬発力勝負になることも少なくない。実際、直近10年の勝ち馬の上がり3Fを見てみると、最も遅かったのが10年テイエムオーロラの34.0秒。近9年の勝ち馬は全て33秒台を切る上がりを使っており、18年のディアドラに至っては32.3秒という究極の切れ味を披露していた。

 府中牝馬Sは4回東京開催の3日目。4回東京は前半6日間をAコース、後半2日間をBコースで行う。したがって、府中牝馬SはAコース3日目の開催ということになる。先週土曜は終日不良馬場、稍重まで回復した日曜もメインレース毎日王冠の勝ち時計は1.45.5にとどまった。パンパンの良馬場でどれぐらいの時計が記録されるか、前半のレースでしっかりと見極めたい。

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