24日に行われる
富士ステークス(3歳上・GII)の舞台となる東京芝1600m。このコースについて解説していく。
東京競馬場の芝コースは左回りで1周距離2083.1m。これは新潟競馬場に次ぐ広さで、ゴール前直線も525.9m、幅員は最大41mと、まさにチャンピオン決定戦にふさわしいコースだ。広い幅員を生かし、A〜Dのコースを使い分けることによって馬場の傷みの分散化を図っている。
芝1600mは向正面直線の右奥からのスタート。いわゆるコーナー2回の「ワンターン」のコースになる。3コーナーまでの距離は550mほど。緩やかな下りからスタートして、3コーナー手前で緩やかに上り、再度3〜4コーナーは下り坂になる。最後の直線は525.9m。残り480m地点から260m地点にかけて、高低差2mの上り坂が待ち構えている。坂を上りきってからはほぼ平坦。
初角までの距離が長いので、基本的に枠の有利不利は少ない。また、外枠の馬が先行争いに加わると、ペースが厳しくなって逃げ、先行馬にとって厳しくなる傾向がある。ただし、
富士S自体はペースが上がりにくく、極限の瞬発力勝負になりやすい。前半35秒台で入って、上がり32〜33秒台の末脚比べになるイメージで、昨年もテン3F35.0秒の流れを
ノームコアが上がり33.2秒で差し切っている。
富士Sは4回東京開催の5日目。4回東京は前半6日間をAコース、後半2日間をBコースで行う。Aコース使用の5日目になる上に、先週土曜は重馬場での開催となった。外伸び馬場も頭に入れておきたい。