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【菊花賞】コントレイル無敗三冠 ディープの衝撃から15年…父子史上初の偉業

デイリースポーツ
  • 2020年10月26日(月) 06時00分
 「菊花賞・G1」(25日、京都)

 最終章はまさかの苦戦。それでも、最後は底力でねじ伏せた。断然の1番人気に推されたコントレイルが、ディープインパクトとの史上初となる父子無敗三冠制覇を達成(クラシック三冠馬としては史上8頭目)。導いた福永祐一騎手(43)=栗東・フリー=は最年長三冠ジョッキーに輝いた。先週の秋華賞デアリングタクト)に続く牡牝三冠馬誕生。この日、京都競馬場では1018人(うち有料入場人員698人)が歴史的瞬間を目撃した。

 偉業達成を目指す人馬の思いが、ラスト1冠をたぐり寄せた。コントレイルが、史上3頭目となる無敗の三冠制覇を成し遂げた。

 何の因果だろう。直線で競り合った相手は、福永が菊花賞初制覇したエピファネイアの産駒アリストテレスだ。無敗のプライドが許さない。抜かせない。最後は首差退け栄冠を手にした。

 観客に3本の指で喜びを表現した福永だったが、駆け寄った矢作師からの祝福には「危ねぇーっ」と苦笑い。馬上の第一声が表すように、折り合いに苦労するのは予測不能だった。「2着馬にプレッシャーをかけられて、息を入れるタイミングがないまま。うまく乗れなかった」。それでも相棒への信頼は揺るがなかった。「信じる気持ちだけはブレないように。2周力んだまま3000メートルを勝った馬を、僕は知らない。コントレイルの底力に勝たせてもらった」とホッとした表情で振り返る。

 43歳10カ月17日での達成は史上最年長。ユーイチは今、心から競馬を楽しんでいるという。「今までで一番競馬が楽しい。楽しんでやることが結果につながっている。ストレスを感じるのも、不安を持つのも、もったいない」。騎手25年目で巡り会った希代のパーフェクトホースに「この先、自分が無敗の三冠馬に出会うことなんてない。オーナー、厩舎、自分の三位一体でどんな競馬でもできる馬をつくってきた。そこに達成感がある」と胸を張る。

 05年ディープインパクトとの父子制覇は史上初の快挙。父と子-。殊勲の主戦は、そこに父・洋一さんと自身を重ねる。「偉大な父を持つという点は重なる部分がありますが、自分はコントレイルほどできた息子じゃない。その中でたくさんの人の支持を受けて騎手を続けられている。福永洋一の息子としてこの世界に入ってきた以上、父がかなえられなかった夢を代わりに果たすことができれば親孝行になるのかなと思う」。人馬ともに、まだ道は半ば。日本中の期待を背負い、これからも無敗街道を突き進んでいく。

提供:デイリースポーツ

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