マイルCSの前哨戦。また、1200mを主戦場にする馬たちの秋の目標レースという側面も持つ。マイラーかス
プリンターか。休み明けの馬か使われてきた馬か。各馬の適性も思惑も様々なので、なかなかすんなりとは決着しないレースになっている。
1.若い馬が中心
過去10年の勝ち馬の内、9頭は3〜5歳だった。複勝率を見ても、3歳馬が[4-0-0-14]で22.2%、4歳馬が[3-3-3-19]で32.1%、5歳馬が[2-5-5-42]で22.2%なのに対し、6歳馬は[1-2-2-31]で13.9%、7歳以上は0%。
2.近年は差し優勢
11〜14年の4年間は逃げ馬が毎年連対していたが、近年は差し優勢に変わっている。ここ5年連続で上がり3ハロン1位の馬が連対しており、連対した10頭の平均4コーナー通過順位は9.3番手。その内、4角5番手以内から連対したのは17年2着の
ヒルノデイバローのみ。
3.中距離からの転戦馬に注目
昨年は
日本ダービー4着などの実績があった
マイスタイルが3着。また、18年の勝ち馬
ロードクエスト、17年の勝ち馬
サングレーザー、16年の勝ち馬
サトノアラジンは、2歳時にはクラシック出走を目指して中距離路線を歩んでいた。さらに、15年の勝ち馬
アルビアーノは芝1800mの
フラワーCを勝っていた。デビュー当初から短距離ばかり使われてきた馬よりも、若い頃に中距離を使われていた馬の活躍が目立っている。
カテドラルは京都コースで崩れたこともあるが、昨年の
マイルCSで最速の上がりを使って0秒5差6着という実績もあり、こなせないわけではないだろう。全3勝を共にあげている
福永祐一騎手の継続騎乗も心強い。前走変わり身を見せた1400mで、連続好走を期待したい。