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【アルテミスS】無傷のV3狙うウインアグライア想定外の爆発力/POGマル秘週報

東京スポーツ
  • 2020年10月28日(水) 18時00分
 2020年の2歳新馬戦の幕開けは6月6日。そう、GIIIアルテミスS(土曜=31日、東京芝1600メートル)に出走するウインアグライアは、東京競馬場で行われた今年最初の新馬戦(芝1600メートル)を制した記念すべき馬だ。

 当時の評価は10頭立ての8番人気。単勝万馬券を演出する大駆けとなったわけだが、そこで圧倒的1番人気に支持されていたのは、名牝ブエナビスタの子で世代屈指の素質馬と評価されていたブエナベントゥーラ。これにマークされる形になりながらも、最後まで前に出させなかった。

「デビュー時は調教でまったく動けていなかったので半信半疑というか、正直、自信はなかったんです。想定を超えていました」と和田雄調教師は当時を振り返る。

 確信に変わったのは2戦目のコスモス賞(札幌芝1800メートル)。1番人気を未勝利馬カランドゥーラ(2着)に譲っての2番人気にとどまりながらも、きっちりと無傷の連勝を決めた。

「あの競馬っぷりを見て、デビュー戦がフロックじゃなかったことを確信しました。この馬は母系がすごい。血統の良さからくる爆発力は計り知れないものがあります」

 母ウインアルテミスJRA未勝利。取材時には「母系」と聞いてもピンとこなかったが、祖母ウォーカーズギャルの兄姉には種牡馬として名高いヘクタープロテクターシャンハイほか、英G13勝のボスラシャムもいるバリバリの良血。ウインアグライアが母の馬名にもある、このアルテミスSに無傷で駒を進めてこられたのは、重厚な血統背景の後押しがあってこそなのだろう。

 ちなみに冒頭のブエナベントゥーラアルテミスS当日の同舞台未勝利戦で2戦目を迎える。中間の攻め内容も抜群で、決して評価は下がっていないこの素質馬の走りはもちろん、両レースの時計比較など、先々に向けての注目ポイントがいろいろとありそう。新馬で相まみえた2頭がお互いの価値を高め合うようなレースを見せてほしいものだ。

(立川敬太)

東京スポーツ

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