31日に京都競馬場で行われる
スワンS(3歳上・GII)の舞台となる京都芝1400m外。このコースについて解説していく。
京都競馬場の芝には内回りと外回りがあり、Aコース使用時の一周距離は内:1782.8m、外:1894.3m。ゴール前直線は内:328.4m、外:403.7m。コンパクトな内回りと瞬発力が生かせる外回りコースでは求められる適性が異なってくる点にまずは注意したい。京都芝コース最大の特徴は、外回りで高低差4.3mにもおよぶ3コーナーの「坂」。向正面の半ばから3コーナーにかけて上り、4コーナーにかけて一気に下るレイアウトで、それ以外はほぼ平坦になっている。
スワンSが行われる芝1400m外回りは向正面左手からのスタート。初角となる3コーナーまでは500m超と長いが、向正面半ばから上り坂となるため、ペースは速くなりにくい。3コーナー過ぎで高低差4.3mの坂を上り切り、残り800m地点手前から下りに転じる。約404mのゴール前直線はほぼ平坦。
京都芝コース全般に通じる特徴だが、3〜4コーナーの下りでスピードに乗るため、直線はバラけての差し比べになることが多い。
前述の通り、短距離戦にしてはペースが落ち着きやすいため、過去の
スワンSでは逃げ馬の活躍が目立っていた。しかし近年は差し優勢の傾向を示しており、近5年の勝ち馬は全て4コーナー9番手以下。
4回京都は全8日間ともAコースで行われ、
スワンSは7日目の開催。今開催の京都はタフな馬場コンディションとなっており、荒れている内側を空けてレースが行われている。実際、
秋華賞、
菊花賞と外からの差しが決まっていた。コース替わりがない以上、馬場の内側が回復することは望みづらく、外優勢の傾向は引き継がれそう。近年の傾向通り、今年も差し馬に注意を払いたい。