本日30日、
園田競馬場で牝馬重賞・兵庫
クイーンC(1700m)が行われる。西日本交流で愛知2頭、笠松1頭、佐賀1頭の遠征馬を迎えてのフルゲート12頭立て。しかし、地元馬には近走オープン実績のある馬がおらず、混戦模様。2、3着にはどの馬が来てもおかしくなく、波乱の香りが漂う。
中心は昨年の
九州ダービー栄城賞優勝馬の
スーパージンガ(佐賀)。出走馬中、唯一の重賞馬で、今年はデビューの地・門別に戻って3戦したのち、前走から再び佐賀に帰ってきた。その前走は約4カ月ぶりということもあってか、道中で行きたがる面が見られた。さらに直線で外に切り替えるロスもあったが、それでも5着で、着順ほど負けていない印象。昨年、
高知優駿に遠征した時は馬体重の維持に気を使っているように感じたが、当時427kgだった体がいまは444kg。長距離輸送もいまならこなせるだろう。
地元の
ユウキラフェールは3歳重賞・園田オータムトロフィー2着馬。3歳馬だが、前走はB1クラスで古馬相手に直線で力強く伸びて完勝している。主戦の
杉浦健太騎手が「成長度合いがすごい馬」と目を輝かせる1頭で、「馬体重が増えて、体もガシッとしてきました」という。グングン力をつけてきたいま、牝馬同士のここで初タイトルもありそう。
エイシンテースティは短距離を使われていた時期もあったが、ここ5走は1700mで、重賞以外では安定感を見せている。また、
ユノートルベルも状態の良さから相手候補に入れたいところ。
大混戦の重賞・兵庫
クイーンCは10月30日園田11R、19時55分発走予定。
(文:大恵陽子)