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【アルテミスS予想】奥のある血統のククナに期待

  • 2020年10月31日(土) 06時04分
 まだ歴史は浅いものの、過去の連対馬の中にはアユサンレッツゴードンキメジャーエンブレムなどのちのマイルGI勝ち馬がいるほか、リスグラシューラッキーライラックも勝ち馬に名を連ねる出世レース。キャリアの浅い2歳牝馬にとっては過酷ともいえる東京競馬場芝1600mコースだけに、瞬発力はもちろん、血統的なスタミナや底力も要求されるレースだ。

 キングカメハメハ産駒ククナの前走は、3着だったデビュー戦から12キロ増。前半はまだ子供っぽさが残るようなレースだったが超が付くようなスローペースを後方から追走し、最後は性能の違いを見せつけるかのように逃げ、先行馬たちをねじ伏せた。母クルミナル桜花賞2着、オークス3着の活躍牝馬。脚部不安を発症し、わずか5戦の競走キャリアだったが、類まれなる競走能力を示した馬だった。その2番仔だ。祖母クルソラはアルゼンチンのG1勝ち馬で、おじにはダートで活躍したピオネロの名前も。前半からハイラップを踏むようなレースになったときにどうなるのかは想像の域を出ないが、奥のある血統ゆえに不安よりも楽しみの方が大きい。

 ○ソダシの前走はケチが付けられるものではない。前半から厳しいラップを積極的に追いかけ、早めに先頭に立ったために最後1ハロンはさすがに脚が上がってしまったが、それでも勝ちタイムの1分48秒2はレコードタイムとなった。母の半姉にダートグレードで活躍したユキチャンがいて、母もJRA4勝馬。父クロフネも、母の父キングカメハメハNHKマイルCの優勝馬で、ともに種牡馬としても東京マイルのGI優勝馬を出している。ソダシにも、マイル適性はありそうだ。

 モーリス産駒の▲ストゥーティも小柄ながらも高い能力がありそうだ。母はフェアリーS3着、チューリップ賞3着のち福島牝馬S2着のリラヴァティで、母の半妹には桜花賞2着、オークス勝ち馬のシンハライトがいる血統。シンハライトも小柄な馬だった。新潟競馬場のデビュー戦は好スタートから福永騎手が手綱を抑えたまま先行し、最後の直線で早めに先頭に立って押し切った。ゴール前で1番人気に強襲されて冷や汗をかくような勝利だったとはいえ、負かした馬は2戦目をレコード勝ちして早くもクラシック候補の声がかかるほど。勝ったことを評価したい。

 500キロを超える雄大な馬格を持つ△クールキャットも将来性がありそうな1頭だ。デビュー戦は馬ごみの中で頭をあげるようなシーンもあったが、すぐに落ち着きを取り戻して、最後は大きなストライドでゴールを駆け抜けた。まだラチを頼るようなところがあり、本当の意味で身が入ってくるのは、もう少し先になりそうだが、スケールの大きさを感じさせる。前走後、軽い脚部不安を発症して予定していたレースを使えなかったアクシデントはあったものの、放牧先でもしっかりと乗り込まれ、帰厩後も順調のようだ。将来性を占う意味でも見逃せない。

 東京マイルコースでデビュー戦を勝った△ウインアグライアは2戦目でしっかりと体重を増やして2連勝。距離とコースを経験しているのはアドバンテージになりそうだ。デビュー戦から大人びたレースをした△シャドウファックスや、小柄ながらスケールの大きな走りをみせた△テンハッピーローズなどしっかりとレース内容を見ておきたい馬は多い。

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