8日に行われる
アルゼンチン共和国杯(3歳上・GII)の舞台となる東京芝2500m。このコースについて解説していく。
東京競馬場の芝コースは左回りで1周距離2083.1m。これは新潟競馬場に次ぐ広さで、ゴール前直線も525.9m、幅員は最大41mと、まさにチャンピオン決定戦にふさわしいコースだ。広い幅員を生かし、A〜Dのコースを使い分けることによって馬場の傷みの分散化を図っている。
芝2500mはスタンド前直線からのスタート。東京2400mとの違いは、スタート地点が100m、4コーナー寄りになること。その結果、スタート直後に急坂を超えることになる。初角となる1コーナーまでは約450m。1コーナー過ぎから緩やかなで長い下り坂となり、一旦上ってから再び下り、3コーナーの中間地点が最底部となる。直線入り口からの220mで高低差2.1mという急坂を上り、ラスト300mはほぼ平坦でゴールへ。ゴール前の直線は525.9m。
スタート直後に上り坂ということもあり、前半のペースはゆったりと流れることが多い。東京芝2500mというと、いい脚を長く使うタイプがバテずに伸びてくるという印象が強いかもしれないが、近年は33秒台、時には32秒台の上がりが求められるようになっている。
アルゼンチン共和国杯は5回東京開催の2日目に行われる。4回開催は前6日間はAコース、後2日間はBコースを使用した。5回開催は前4日間はBコースを、後5日間はCコースを使用するため、
アルゼンチン共和国杯は連続開催10日目、Bコース使用4日目ということになる。
Bコース替わりとなった先週の競馬だが、内目の馬場が良いという印象はなく、外からの差しも決まっていた。時計面に目を向けても、
天皇賞・秋は1.57.8という直近2年より1秒以上遅いタイムで決着している。タフな馬場での急坂を2回上る長距離戦、久々にスタミナ自慢が台頭するレースになる可能性もありそうだ。