「ファンタジーS・G3」(7日、阪神)
霧雨の舞う仁川のターフに桜色の風が吹いた。新馬-小倉2歳Sを連勝して臨んだ
メイケイエールが、4角4番手からしっかりと脚を伸ばし、2歳芝1400メートルのJRAレコード(1分20秒1)で重賞を連勝。暮れの2歳女王決定戦に向けて、力強く歩みを進めた。
「前半から力んで、何とかなだめようとしたけど、抑えが利きませんでした。あれだけロスしたので厳しいかなと思ったのですが…。相当能力があります」と
武豊。折り合いに苦しみ、粗削りなレースぶり。それでもゴールを先頭で貫いた。
1Fの距離延長は何とかクリア。ただ、乗り越えなければならないハードルは残っている。「すごくうれしいですが、課題の残る一戦になりました。暮れのG1へどう導いていくか。いろいろと試していきたいと思います」と武英師が気持ちを引き締めると、導いた鞍上も「今のままでは厳しい。課題は明確なので、そこだけですね。前半ゆっくり走ってくれれば、1600メートルでも大丈夫」と改善点を挙げ次を見据えた。
母は
シラユキヒメの血を受け継ぐ
シロインジャー。札幌2歳S-アルテミスSを連勝した
ソダシと同じ“白毛一族”の血が流れている。今後は未定だが、
阪神JF(12月13日・阪神)で一族の激突が見られる可能性も十分。頂上決戦は1カ月後。春へとつながる大一番は、まばたき厳禁のビッグマッチになりそうだ。
提供:デイリースポーツ