「
エリザベス女王杯・G1」(15日、阪神)
秋華賞3着
ソフトフルートは10日、府中牝馬S3着
サムシングジャストの松田勢が火曜追いを敢行した。ともに栗東CWを単走馬なり。終始
リラックスしたムードで、軽快なフットワークを披露。ここまでの順調ぶりをアピールした。
G1初挑戦の
秋華賞で、出遅れながら大外を猛追。見せ場たっぷりの走りで3着に好走した
ソフトフルートが、ひと足早く最終追い切りを行った。
栗東坂路を軽く1本駆け上がってからCWへ。武蔵野Sに出走する
タイムフライヤー、同じく
エリザベス女王杯に参戦の
サムシングジャストに続いての馬場入り。3頭が5馬身ほどの間隔で足並みを合わせて進み、単走馬なりで決戦へ向けての態勢を整えた。
あまり例がない火曜追いだが、松田厩舎にとっては通常通りのメニュー。「時計が速くならないように
タイムフライヤーにリードしてもらいました。この馬らしい、いい追い切りができましたよ」と松田師は満足げだ。
父は
ディープインパクト。もともと期待値は高かったが、勝ち切れないレースも続いて出世が遅れた。素質の片りんを示したのは2走前の
夕月特別。4馬身差で快勝し、勢いそのままに
秋華賞でも上位に食い込んだ。
「二の脚がつかず後ろからの競馬に。内回りの二千ではしんどかった。それでも馬体が完成してきて調教がしっかりとできていた分、最後は追い込んでくれましたね」と指揮官。ただ、銅メダルで納得はしていない。完成型に近づきつつある今、欲しいのはもちろんG1のタイトルだ。
今回は同じ牝馬でも古馬が相手。レベルはワンランク上がる。それでも「2キロ差を生かせれば通用していい。三冠ジョッキーにこの馬の良さを引き出してもらいたい」とトレーナーは、5戦ぶりにコンビを組む福永の手綱を楽しみにした。
提供:デイリースポーツ