長く、秋の福島開催を代表するハンデ戦として親しまれているレースで、東日本大震災があった2011年に新潟競馬場で行われた以外は、同じ条件で行われている。2011年を除く過去10回で1〜3番人気馬は6勝2着6回3着6回と堅調だが、1番人気馬は2勝2着3回3着2回。トップハンデ馬は延べ13頭走って1勝2着2回3着1回。小回りコースで多頭数競馬となることが多いので、コース適性は重要視したい。
今年は夏に行われた
函館記念の上位4頭までがすべて顔を揃えたが、注目したのは当時3着だった◎
バイオスパーク。あのときは半マイル47秒0で、前半1000m58秒8という
ハイラップを積極的に追いかけ、最後は脚が上がってしまったが先行したグループでは最先着を果たしている。
マイネルラヴ産駒の母は芝1200mで3勝というス
プリンターだったが、祖
母ナナヨーストームはリボー3×5のクロスを持ち、
忘れな草賞に勝って
オークスTR2着。曾祖
母ナナヨーアトラスも
忘れな草賞2着で
オークスで4番人気に支持されたようにスタミナと底力を秘めるファミリーだ。この馬は2000m戦で3勝。下級条件時代とはいえ福島2000mコースでも勝利経験がある。前走はさすがに相手が強かったが着順ほどは負けておらず、ここは中心視したい。
七夕賞3着○
ヴァンケドミンゴは福島競馬場で5戦4勝。
七夕賞以外は負けていないし、当時の
七夕賞2着
ブラヴァスが
新潟記念を勝っているのだからレベルの高い1戦だった。
ルーラーシップの産駒らしく一瞬の切れ味というよりも長くよい脚を使うタイプだったが、前走の
カシオペアSは4角12番手から3着まで押し上げている。今回は中1週の競馬になるが、使ってくる以上は能力を出せる状態だと判断したい。
▲
ウインイクシードは、昨年の4着馬。格上げ初戦だったことを思えば好走の部類で、その後
中山金杯2着、
福島民報杯3着と堅実に上位争いを繰り返し、夏の
七夕賞は5着だったとはいえ、積極的な競馬から4角先頭で大いに見せ場をつくった。最後は力尽きたが、ペース次第では重賞競走でも十分にやれることを示した1戦でもあった。
単騎で逃げることが出来そうな△
トーラスジェミニは
巴賞の勝ち馬。
函館記念はハイペースがたたり、
札幌記念は逆にスローペースからの瞬発力争いとなって力を出し切れなかったが、
毎日王冠では見せ場をつくることができた。タフな競馬となった
クイーンSで見事な末脚を披露した△
レッドアネモス、
オクトーバーSに勝って調子が良さそうな△
テリトーリアルまで手広く抑えておきたい。