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【ジャパンC】コントレイル驚回復 福永絶賛「驚くぐらいの良化度合い」

デイリースポーツ
  • 2020年11月26日(木) 07時00分
 「ジャパンC・G1」(29日、東京)

 やはり、無敗三冠馬の底力はダテじゃない。コントレイルは25日、福永を背に栗東坂路で最終リハ。併走遅れを喫した1週前追いから一転、うなるような加速で駆け上がり、上昇ムードを漂わせた。世紀の一戦へ向けて離陸準備はOKだ。

 人知を超えた回復力に、ただ驚くばかりだ。菊花賞から中4週で迎えるジャパンC。コントレイルがきっちりと態勢を整えてきた。

 朝一番の栗東坂路を駆け抜けた無敗の三冠馬。これまで担当の調教助手が行ってきた最終リハだが、その背には主戦・福永の姿があった。単走馬なりで4F53秒3-38秒7-12秒2。ラスト2Fは四肢を伸ばし、うなるように加速した。「今まで最終追い切りにまたがることはなかったけど、非常にいい動きだったと思います」とうなずく。

 1週前追い切りではキャリア初の併走遅れ。菊花賞の疲れが不安視されていた。その後は20日のゲート練習、そして24日はトレセン全休日にもかかわらず、主戦自ら志願して坂路調教にまたがるなど、入念にコンタクトを取ってきた。「しっくりこない感覚はありました」。こう振り返った先週とは雲泥の差。「確認したのは身のこなし、トモの動き。それが良くなった。こちらが驚くぐらいの良化度合い」と上昇ぶりに目を丸くした。

 相棒の驚異的な回復に、手綱で応えたい。「素晴らしい能力は結果で証明しているし、前走で精神力の強さも示せた。ただ、瞬発力に関してはまだ使わせていないところもある。今まで発揮した以上の末脚を持っている」と、極限まで引き出すことを約束した。

 今世紀最大とも言われるビッグマッチ。決戦の日は刻一刻と迫っている。「こんなにワクワクするレースの当事者でいられるのは、光栄で幸せなことだと思っています」と誇らしげに話した福永は、負けられない思いも口にする。「3強のうち2頭は牝馬。ここはオトコの意地を見せたい」。さあ準備は整った。最強の3歳牡馬が、真の王者の座に君臨する。

提供:デイリースポーツ

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