29日に行われる
ジャパンカップ(3歳上・GI)の舞台となる東京芝2400m。このコースについて解説していく。
東京競馬場の芝コースは左回りで1周距離2083.1m。これは新潟競馬場に次ぐ広さで、ゴール前直線も525.9m、幅員は最大41mと、まさにチャンピオン決定戦にふさわしいコースだ。広い幅員を生かし、A〜Dのコースを使い分けることによって馬場の傷みの分散化を図っている。
東京芝2400mはスタンド前からのスタート。350mほど走ったところで初角となる1コーナーに突入する。向正面半ばまでゆったり下って、一旦上ってから下り、3コーナーの中間地点が最も低くなる。4コーナーを回って直線入り口に急坂が待ち構えており、坂を上り切ったラスト300mは平坦。ゴール前の直線は525.9m。
ジャパンCは5回東京開催の9日目。4回東京は前半6日間をAコース、後半2日間をBコースで行い、5回東京は前半4日間をBコース、後半5日間をCコースで行う。つまり、
ジャパンカップは連続開催17日目かつCコース替わり5日目ということになる。
直近2年のこの開催は芝の状態が良く高速決着となっていたが、今年は雨の影響もあり、時計を要している。ごく稀に内ピッタリの奇襲も見られるが、基本的には各馬とも馬場の内側をあけており、開催最終日の
ジャパンCデーもそれが引き継がれる可能性が高いだろう。ただし、各馬が外を回る状況が進めば進むほど、外からの差しの距離ロスが大きくなるため、直線での捌きが勝負の鍵を握ってくる。
また、ダービーでの1枠の活躍が知られる通り、基本的には内枠有利のコースだが、前述の通り、今年は馬場の内側が荒れている。騎手の判断や道中での隊列など、不確定要素の多い一戦となりそうだ。