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【チャンピオンズC予想】 内枠有利の傾向はホントに信じていい!? 敗因を分析すれば「真に選ぶべき馬」が見えてくる!?/JRAレース展望

  • 2020年12月05日(土) 20時33分
 チャンピオンズCは、過去の傾向を見ると「内枠が有利」に見えるが、そうなっていることには理由がある。

 その理由が「コース形態」。中京1800mはスタートが上り坂、かつ残り約1000mまで緩い上りが続くので、前半のペースが上がりにくい。外枠からいい位置を取りに行くと脚を使ってしまうことになるし、控えるとロスのある進路取りになる。

 さらに3-4コーナーが下りで、騎手が直線の長さと坂を意識して少し脚を溜めるので、直線で再加速する流れになる。このコース形態により、脚を使わずにロスなく走ることができて、力を出し切りやすい内枠が結果を出しやすくなっている。

 またチャンピオンズCに関しては、人気馬が内枠に入っていることが多いことも、内枠有利に見えるデータを作り出している原因になっている。馬番10番より外で1番人気の馬は3頭いたが、19年2着ゴールドドリーム、17年2着テイエムジンソク、14年12着コパノリッキーと、1頭も勝てていない。

 しかし、敗因を分析してみるとコパノリッキーは出遅れ、ゴールドドリームテイエムジンソクが負けたのはそれぞれクリソベリルゴールドドリームで、相手が悪かったとしか言いようがなく、あとから見れば納得できるもの。外枠だったから負けたといえる結果ではない。

 また、過去6年の勝ち馬の馬番は、9番より内。ただ、人気を見ると2、1、8、6、12、2で人気薄も来ているが、全馬フェブラリーS、または1800m以上のGI/JpnIを勝っていた。12番人気で勝ったサンビスタは、牝馬限定のJBCレディスクラシック勝ちだが、前年チャンピオンズC4着の実績はあった(ハイペースの前崩れもハマっていた)。

 今年の出走馬のなかでフェブラリーS、または1800m以上のGI/JpnI(芝は除く)を勝っている馬はゴールドドリームチュウワウィザードモズアスコットインティクリソベリルの5頭。さらに直近1年の1800m以上の中距離に絞ると勝っているのはクリソベリルチュウワウィザードの2頭だけ。

 それも、チュウワウィザードが勝ったのはクリソベリルが不在のレース。該当馬の少なさが表しているように、現状のダート界の中距離路線はトップクラスが強すぎるため、例年以上に「格」の違いが結果に出ている(19年東京大賞典勝ち馬で、帝王賞2着・JBCクラシック2着のオメガパフューム東京大賞典に専念してしまうくらい)。

 中央GIで1番人気が7連勝中で、穴から勝負したい気持ちは理解できる。ただ、この現状を無視して、外枠だから買わないという判断は危険な考え。「格」を重視して予想を組み立てることにより的中に近づけるはずで、勝ち馬が出ていない馬番10番より外に入ったが「格」が上のクリソベリルチュウワウィザードを中心に考えないといけない。

 ウマい馬券では、展開や各馬の適性など全馬の評価を記載しています。買い方が重要なレースでもあるので、買い方も含めて最終結論にご注目下さい。
(文=nige)

国内無敗を誇るクリソベリルの牙城は、今度こそ崩せるのか? チャンピオンズCをnige、吉冨隆安というダートのスペシャリストがさまざまな観点から攻略。さらに調教捜査官・井内利彰は追い切りの様子をジャッジ。以下よりご覧いただき、ぜひとも皆様の予想にお役立てください。

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