暮れに
東京大賞典を控えているとはいえ、1着賞金1億円は、春の
フェブラリーSと並び、ダートにおける最高賞金レース。阪神競馬場で行われていた
ジャパンCダートの時代も含め、過去10年間で1〜3番人気馬は6勝2着5回3着5回。12番人気の
サンビスタが勝利した例もあるが、終わってみれば勝ち馬にはダートの強豪がズラリ顔を揃えている。
3歳でダート界の頂点に立った◎
クリソベリルは
クリソライトの全弟。全兄も
ジャパンダートダービーに勝ち、
帝王賞2着2回、
JBCクラシック2着。
ダイオライト記念3連覇など輝かしい実績を残したが、オールエイジのGI/JpnIにはとうとう届かなかった。その兄をひと回り大きくさせた本馬は国内8戦8勝。そのほとんどが後続に2馬身以上の差をつけてのものだけに価値が高い。今回は大外の奇数枠を引いてしまったが、スタートセンスの良い馬だけにリカバリーしてくれるはず。勝って、世界へと羽ばたいてほしい。
2歳時には
ホープフルSに勝っている○
タイムフライヤーは母がダートの強豪
タイムパラドックスの全妹。昨年夏からダート路線へと矛先を変え、今春の
フェブラリーSは見せ場たっぷりの5着。そして、
マリーンS、
エルムSを連勝して軌道に乗ってきた感がある。前半がかなり早くなりそうなので、しっかりと脚を溜めることができれば上位入線は十分に可能と判断している。
古豪▲
ゴールドドリームは人気が落ちるようなら楽しめそうだ。春の
平安Sは海外帰りの1戦だということを考えれば許容範囲で、前走は休み明けの本馬にしては時計が速すぎた。17年の優勝馬で、昨年はクビ差2着。
南部杯から挑むローテーションは17年、一昨年と同じ。ひとつの時代を築いた馬らしい競馬を期待したい
堅実な△
チュウワウィザードは昨年の4着馬。ここ2戦続けて
クリソベリルには完敗の格好だが、JpnI競走を2勝している左回りにかわってどこまで差を詰められるか。馬券的には抑えておきたい1頭だ。まだ底を見せていない△
カフェファラオにも注目で、大穴なら消耗戦に強そうな△
サトノティターンの名をあげておきたい。