JRA唯一のダート1200m重賞。ダート短距離のオープン特別は1400mのほうが多数で、「直線に坂があるダート1200m」は特殊な部類に入る。よって、他コースでの好走がここでの活躍に直結するわけではない。創設以降の12年で1番人気が1勝しかしていないように、基本的に波乱含みの一戦だ。
1.若い馬が中心
このカテゴリーはレースでの消耗が少ないのもあって、高齢まで現役を続ける馬が少なくないが、本レースにおいては若い馬の方が活躍しやすい傾向にある。過去全12回の年齢別の連対率は、3歳馬が25.0%、4歳馬が17.5%、5歳馬が16.4%、6歳馬が11.9%、7歳以上馬は2.3%。
2.休み明けは不振
過去12回で、中1〜3週の馬が9勝しており複勝率も25.0%と優秀。対して、中4〜8週の馬は2勝で複勝率15.5%、中9週以上だと1勝で複勝率は10.0%。休み明けより、1度使われてきた馬を重視したい。
3.距離短縮組
過去12回、前走も1200mを走っていた馬は[2-6-5-89]で複勝率12.7%なのに対し、今回距離短縮となる馬は[10-6-7-62]で複勝率27.1%。また、距離短縮組は単複共に回収率が100%を超えている。
デュープロセスは3走前に1200mを一度経験しており、逃げ先行馬が1・2着となる展開の中上がり最速で追い込んで0秒4差の7着。トップハンデを背負っていたことを考えれば上々の内容だったと言える。今回は直線の短い中山で末脚だけに頼ると難しいだろうが、以前は
兵庫ゴールドトロフィーを逃げ切るようなスピードも見せていた馬。スタートを決めさえすればチャンスがあって良いだろう。