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【ゴールドカップ予想】例年以上にハイレベルな一戦?! ブルドッグボスは有終の美を飾れるか注目

  • 2020年12月22日(火) 18時00分
 第58回ゴールドC・SIIが23日、浦和競馬場で開催される。今年は12頭が参戦。交流重賞の上位常連馬が顔をそろえ、例年以上にハイレベルな戦いが予想される。

 同レースが行われる浦和1400mはスタートが正面スタンド前のため、最初のコーナーまで少し余裕がある。そのため、外めの枠からでも、スピードがあれば先手がとれるのが特徴だ。基本的に先行有利だが小回りでコーナリングがきつく、内でもたつけば外から被される可能性も。また、外枠の馬は前を見ながら運べる利点もあり、ある程度余裕のある前めのポジションにつけるのが理想といえる。

 その点を踏まえれば、中団前めで運べ、6枠7番と好枠を引いたブルドッグボスが展開有利に運べそう。実力も折り紙付き。昨年のJBCスプリント・交流GIを制覇し、続くこのレースをV。今年に入っても同舞台のさきたま杯・交流GIIで2着、前走のJBCスプリント・交流GIは致命的な出遅れから盛り返して3着と中央馬を相手に互角以上の戦いを演じている。8歳となっても衰え知らずで、まだまだやれそうだが、同馬はここを最後に引退、種牡馬入りが決まっている。トレーナーは「有終の美を飾りたい」と万全の態勢で臨む。

 同じく小久保厩舎所属のノブワイルドが相手筆頭。浦和1400mは【6-1-2-4】と抜群の安定感を誇り、18、19年のオーバルスプリント・交流GIIIを勝利。3連覇を狙った今年は3着だったが、3コーナー手前で交わされながらも最後まで先団で粘った。これまで先手必勝で結果を出してきたが、この走りができるなら控える競馬も問題なさそう。8歳にして新境地を開いた古豪が、前走のJBCスプリント・交流GI(15着)からの巻き返しを狙う。

 同厩舎からはファルコンウィングも参戦。こちらも逃げが理想なだけに、小久保勢3頭の位置取りにも注目だ。

 また、大井の荒山勝厩舎も3頭出し。トロヴァオの前走、JBCスプリント交流GIは末脚不発で9着。「あんなに直線で弾けないわけがない。途中で競馬を止めている」とトレーナーも不満をもらすほどの不完全燃焼な走りだった。本来のしまいを良さを生かすには小回りは不利に思えるが、同舞台での昨年、JBCスプリント・交流GIで0秒8差の3着に食い込んでいる。中間の調整は順調で、「ここを目標にしてきた。状態はいい。実績のあるコースで改めて期待する」と荒山師。大敗後でも、軽視できない存在だ。

 荒山厩舎は、さらに前走のサンタアニタトロフィーで3着と健闘したコパノジャッキー、昨年のスターバーストカップで2着のハルディネロを送り込む。

 また、大井からはスパーキングサマーC・SIII馬のグレンツェントも出走。上位争いに加わりそうだ。

(文:志賀浩子)

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