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【桐花賞予想】今年の岩手競馬を牽引してきた2頭が中心か

  • 2020年12月30日(水) 18時00分
 ファン投票による出走馬選出に加え、暮れの大晦日に開催されることから岩手競馬の有馬記念と称される桐花賞トウケイニセイが3連覇で有終の美を飾り、大けがをしたメイセイオペラが3歳最後に復活の狼煙を上げたように、勝ち馬には20年経っても語り継がれる名馬達が名を連ねている。まさにその年の岩手競馬の顔が制するレースだ。

 過去10年を見ても1番人気の信頼度は高く5勝2着4回。特に今年は1年を通して活躍した馬達の参戦が多い上に、桐花賞の勝利が年度代表馬の座を左右することもあって、人気馬同士での決着が濃厚だ。

 中心となるのは今年の岩手競馬を牽引してきた2頭。絆カップで初対決となったヒガシウィルウィンランガディアだ。

 ヒガシウィルウィンは折り合いがカギとなる馬で、併せ馬になると力むなど注文も多いが、パンプキンズの逃げが予想以上にスローとなったのを早めの競馬で押し切った。岩手競馬へ移籍後はマイル戦しか経験がないが、過去の実績を考えれば2000mは守備範囲。状態さえ良ければいい競馬ができるはずだ。

 一方、9月にイヌワシ賞に遠征してから調子を欠いていたランガディアは、2着に敗れはしたが、それは位置取りの差。むしろ復調を感じさせた。赤松杯、シアンモア記念みちのく大賞典水沢競馬場で3連勝を飾っている上に、交流重賞マーキュリーカップで3着と2000mの距離にも自信を持つ。ヒガシウィルウィンを負かすとしたら、最も近い位置にいる。

 これに続くのは北上川大賞典組だ。桐花賞と連勝した馬は2007年を最後に誕生していないが、出走馬の多くが馬券圏内に絡んでいる。

 今年の勝ち馬は、今シーズン未勝利続きだったエンパイアペガサス。超スローの流れに折り合いで苦労する場面もあったが、長距離戦はお手のもの。残り800mから先頭へと進出すると2着フレッチャビアンカと後続を引き離し、久しぶりの美酒を味わった。前哨戦にマイルを使うと反動が出ることを懸念して、長距離戦を選んだことも好材料。3年ぶりの制覇でファン投票1位の期待に応えたいところだ。

 そのエンパイアペガサスに唯一迫ったフレッチャビアンカは、夏を越してからの成長が著しい3歳馬。東北優駿不来方賞と2冠を制した勢いで、他地区の馬達を相手にダービーグランプリも制した。桐花賞はその年のダービーグランプリ馬と相性がいいレース。成長力と斤量差2キロを活かして、2年連続となる3歳馬の制覇を狙っている。

(文=森内智也)

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