2008年に創設された比較的歴史の浅い重賞競走で、
中央競馬ではダート1200mで行われる唯一の重賞競走。そのため、砂のスピード自慢が顔を揃えて迫力の攻防が繰り広げられる。
別定重賞戦だけに過去10年間で1〜3番人気馬は6勝2着4回3着4回と堅調傾向だが、1番人気に限れば1勝3着1回とほとんど馬券に絡んでこない。
◎
レッドルゼルはダートの1400m以下で12戦して6勝2着4回。崩れたのはスローペースに泣かされた3歳時の
端午Sと、重賞初挑戦となった今年7月の
プロキオンSのみで、1200m戦に限れば3戦2勝2着1回とさらに堅実性を増す。前走の
室町Sは休み明けでデビュー以来最高馬体重、久しぶりの1200m戦ということもあって前半はやや置かれ加減となったが、インコースでしっかりと脚を溜め、最後の直線で外に持ち出されると矢のように伸びて抜け出した2着馬を力でねじ伏せた。引き続き56キロならば有力視できる。
JBCスプリントで人気を裏切ってしまった○
ジャスティンの前走は、ダッシュ一息で砂を被ることになり、自分の競馬ができなかった。さすがオープン級になれば楽な競馬はできないが、控える形でも結果を残すことが出来た
千葉Sは褒められる内容だった。
東京スプリント、
東京盃ではダート短距離の一線級を退けており、能力はA級だ。筋力に優れた
ステイゴールド系だけに58キロでも有力視したい。
昨年の3着馬▲
シュウジも侮れない。芝の重賞2勝馬だけに斤量を背負わされることが多いが、ダート1200m戦で57キロなら2戦1勝3着1回。59キロを背負わされた
ジャニュアリーS3着も評価できる内容だった。今回は、休み明けの分やや割り引いたが、それでも有力馬の1頭には違いない。
逃げ、先行馬が多く顔を揃えたレースは、意外とペースが落ち着くことが多いが、それでも昨年の2着馬△
テーオージーニアスは侮れない存在だ。休み明け2戦の内容がやや物足りないとはいえ、ダート
グレード含む重賞2着2回。とくに中山競馬場のダート1200mコースでは3戦して1勝2着2回と連対を外していない。
JBCスプリントの覇者△
サブノジュニアは59キロが微妙だがタイトルに敬意を表さなければならないだろうし、
北海道スプリントCで
マテラスカイ、
メイショウアイアンと互角の勝負をした△
スズカコーズラインは1200m戦で改めて見直したい。追い込みにかける△
デュープロセスも、この枠なら侮れない。