中央競馬の新年は東西の
金杯からスタートする。「1年の計は
金杯にあり」とはよく言ったもので、ぜひとも的中させたいレースだ。
ただし、正月をはさんだ年末年始の変則開催に加え、コーナーを4回まわる小回りの2000m戦で行われる多頭数のハンデ戦。荒れる要素も多数含んでいるので興趣が尽きない。ポイントのひとつになりそうなのが使用されるコースで、前開催はAコースが使用されていたが、この開催は全8日間を通して仮柵を設けたCコースとなること。器用な立ち回りが要求されるレースになりそうだ。
そんな条件にピタリと合致するのが
バイオスパークだったのが、この枠順では持ち味をいかせるかどうか。
逆に、枠順に恵まれたのは◎
ヒシイグアスだ。5歳馬ながらも、今回が10戦目。大きく体重を減らした
スプリングSと、不良馬場で行われた
ラジオNIKKEI賞以外は連対を外していない。前走の
ウェルカムSは休み明けではあったが、重賞での入着経験がある馬を相手に強い競馬をした。晩成型の
ハーツクライ産駒で、まだ奥がありそうだ。
○
バイオスパークはどんな位置からでも競馬ができる器用さと、狭いところを割って出てこれる脚を持っているのが心強い。池添騎手の手腕に期待したい。
立ち回りのうまさが要求されるなら、▲
ショウナンバルディも無視はできない。前走の
中日新聞杯はゴール前まで見せ場をつくっての4着だったが、道中、折り合いを欠くようなシーンが見受けられた。今回は、逃げ、先行馬も多くある程度は流れそうなのはプラスになりそうだ。
昨年3着の△
テリトーリアルも
福島記念の内容からチャンス十分、この枠順を生かしたいところ。△
ディープボンドもこの相手なら力量上位のはず。充実著しい△
ヴァンケドミンゴも差はないはずだ。