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【京成杯】“神走法”見せたタイソウで大層儲ける!/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2021年01月13日(水) 19時40分
 中京競馬場へ行くと、放送の仕事をしていた会友のY山御大が必ずといっていいほど当方の左斜め前方に陣取っている。

 京都金杯当日、この道60年以上のY山御大が「短い馬名のほうが走る」との持論を展開されたので、新馬戦で本命だったナギサの単勝を自信を持って買ったところ、ゴール前できっちり差されて2着に…。ちなみに京都金杯も1番人気のシュリが5着。まったく説得力を伴っていなかった。

 そうはいっても、御大の言葉はそう簡単に頭から離れてはくれない。GIII京成杯(17日=中山芝内2000メートル)に出走するタイソウがなんだか妙に気になりだし、管理する西園調教師を取材すると、実に興味深い話を聞くことができた。

 さすがに馬名の由来は「体操」ではないだろうと思いつつも一応、確認すると、師がスマホを操作して差し出した画面に出ていたのは「戴宗(たいそう)」だった。

 戴宗とは「水滸伝」の登場人物で天速星の生まれ変わり。なんでも足が速くなる道術の使い手なんだとか。タイソウも新馬戦では番手追走から直線で楽々と抜け出して3馬身差の圧勝。「名は体を表す」とはまさにこのことではないか。

 ちなみにJRAの処理上では、タイソウの由来は「大層」となっていたが、この際、そんなことはどうでもいい。大事なのはウッドでの1週前追い切りの動きもまた圧巻の内容で、西園調教師のボルテージがさらに上がっていることだ。

「とても追いつかないようなところから並ぶ間もなく抜いて行った。しかも外を回ったうえに、乗り手は(体重が)60キロ以上。それでいてラスト1ハロンは12.0秒だからね。あんな動きを見たのはサダムパテック以来だな」

 2012年のマイルCSを筆頭に重賞5勝を挙げた、かつての管理馬以来の衝撃とは…。ただものではなさそうだ。

「松山に聞いても初戦は肩ムチを1回しか入れてないみたいだからね。スタートが上手なうえに、かからないのがこの馬のいいところ。力試しの一戦にはなるけど、ここで結果が出れば、サダムパテックと同じように、弥生賞皐月賞→ダービーと歩ませたい。ここは“大層”頑張ってもらわないとね」

 こちらの欲しいコメントでしっかりと締めてくれたのはサービス精神旺盛の西園調教師らしい。

 当方は今週末、土日とも中京へ出張予定。Y山御大には「タイソウ」をオススメして「大層」儲けてもらうとしよう。

(栗東の遠吠え野郎・難波田忠雄)

東京スポーツ

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