昨年の
川崎記念は、
チュウワウィザードが優勝。同年に
チャンピオンズCを優勝するわけですから、
JRA重賞に関連しても注目レースであることは間違いありません。そして、今年は
オメガパフュームが参戦。
東京大賞典3連覇の大横綱ですから、この馬の取捨が馬券の鍵を握ることは間違いないでしょう。
予想する側として、どうしてもウィークポイントを探してしまいます。そして、見つかるのが「左回り成績」。5戦して着外3走はすべて
JRAのGI。2着に
浦和競馬場で行われた2019年
JBCクラシックがあります。このときの勝ち馬が
チュウワウィザードですから、決して左回りが不得意ではないのかもしれません。
こういった場合、調教捜査官としては「今回の調教内容で左回りの追い切りが課されているかどうか」をチェックします。
オメガパフュームは前走が栗東坂路オンリーでの追い切りで結果を出しているので、今回も同じパターンで出走しています。ならば、ここに付け入る隙があるのではないか、そう考えて予想を組み立てるわけです。
ちなみに、過去の
川崎記念で左回りの追い切りを課して優勝した例としては、2017年1着の
オールブラッシュがいます。当時は1600万下(現3勝クラス)を勝ったばかりの身でしたが、日曜日に左回りとなる栗東CWコースで2週続けて追い切られていました。
レパードSでは左回りの新潟ダートで9着だったにもかかわらず、ここで結果が出たのは左回り追い切りの効果、そう考えています。
今年は2017年のパターンよりは少し緩めですが、左回り追い切りを課した馬がいるので、そこから狙ってみたいと思います。
(文=井内利彰)
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