「
シルクロードS・G3」(31日、中京)
シヴァージがタイトル獲りに挑む。過去の重賞では5着が最高だが、7戦連続でメンバー最速の上がりをマークしているように、決め手はトップクラス。持ち味を存分に発揮して、悲願達成といく。
極上の末脚を武器にして、今度こそ突き抜ける-。重賞初Vを
シヴァージが狙う。ダートで4勝を挙げたが、オープン入り後は芝に転向。2020年は
北九州短距離Sを勝ち、G1の
高松宮記念で5着と奮起したが、重賞では5着が4度。歯がゆいレースが続く。野中師は「運がないというか…。前走の
京阪杯も1年前の京都開催なら差しが決まって違ったはず。前も止まらない阪神の馬場だし、あのメンバーでペースが落ち着いてはねぇ。差してきても届かない」と頭を抱える。
上がり3Fは7戦連続でメンバー最速(タイが3回)を記録し、直線は常に見せ場をつくってきた。「前走もそれほど負けていないから」。展開や馬場の助けがあれば、足りないあと一歩を埋められると読む。「先週は土日で雨が降ったし、今週も雨予報。ウチの馬向きになってくると思う。荒れ馬場も渋った馬場も得意だし、ちょっとでも味方してくれたら」と力を込めた。
追い切り前日の26日は栗東坂路で4F65秒2で上がり、微調整を行った。「ここを目標に順調に来たし、状態はいい」とトレーナーは仕上げに胸を張る。鞍上には約1年11カ月ぶりのコンビとなる福永を迎え、新しい風を期待する。「ユーイチもスタートがうまいし、思い切った競馬をしてくれたら。もう5着はいらない。5着を獲り行っても面白くない。何とか賞金加算を」。“もう少し”の壁を越えて、念願の勝利をつかむ。
提供:デイリースポーツ