春を前にして早くもクラシックの
ステップレースとしての役割も担う伝統の一戦。同週の
エルフィンSや翌週の
共同通信杯など、3歳限定戦が多く行われる時期ということもあって少頭数になることが多いが、例年有力馬が複数頭参戦してくるので目は離せない。
1.キャリア2戦目は不振
過去10年で3着以内に入った30頭中、新馬勝ち直後のキャリア2戦目だった馬は2頭だけ。また、1986年以降の勝ち馬で、キャリア2戦目だったのは2018年の
サトノフェイバーしかいない。(1997年の
ヒコーキグモは新馬勝ちからのローテーションだったが、当時は同一開催内なら新馬戦に複数回出走できるルールで、新馬戦を2回走っていた)
2.先行馬有利か
例年の京都開催では少頭数ゆえのスローペースが通例化しており、後方に構えた馬は脚を余すケースが多かった。今年は中京コースで行われるが、レースの流れ自体はそこまで変わらないとみて、ある程度前に行ける馬を中心視したい。
3.前走で2000m以上を走っていた馬
コースが改修された2012年3月以降に行われた中京芝2000mの3歳限定戦の成績を、前走の距離別で見てみると、距離延長だった馬は複勝率が15.1%で、前走も2000mだった馬は複勝率22.6%、距離短縮だった馬は複勝率24.5%。勝率は、距離延長だった馬が4.5%で、前走も2000mだった馬は8.2%、距離短縮だった馬は9.3%。距離延長組よりは、前走で2000m以上を走っていた馬が優勢か。
ラーゴムは新馬戦を制した後、アイビーSと
京都2歳Sで2着。ここ2走の惜敗は決め手の差だけであり、強い走りを続けている。一周コースでも左回りでも好走してきているから中京は問題なくこなせるだろう。また、大型の
オルフェーヴル産駒であるから、傷んできた馬場にも対応できると見る。