安田記念と同じ舞台で行われる
東京新聞杯。同じ距離で行われる
京都金杯、あるいは
ニューイヤーSあたりを使われてきた馬と、このレースから始動して頂点を目指そうという馬の争いとなるケースが多い。
一昨年の
インディチャンプは、このレースをきっかけに
最優秀短距離馬へと登りつめ、18年の勝ち馬
リスグラシューは同年の
ヴィクトリアマイル2着。本番で結果は残せなかったものの、昨年の1・2着馬も、ともに
ヴィクトリアマイルへと駒を進めている。また、18年に1番人気を裏切ってしまった
グレーターロンドンは、
安田記念には向かわなかったものの同年の
中京記念をレコード勝ち。ごまかしの利かない舞台だけに、しっかりと能力を見極めたい。
◎
シャドウディーヴァは昨年の2着馬で、秋の
アイルランドT府中牝馬Sも2着。この時勝った
サラキアはのちに
エリザベス女王杯2着、
有馬記念2着だから価値が高い。右回りよりも左回りを得意としている馬で、東京競馬場では10戦して1勝も2着5回3着1回。馬券の対象から外れたのは2度のGIレースを除けば、不良馬場で行われた
エプソムCのみ。成長力には定評がある
ハーツクライ産駒だから、5歳を迎えてもまだ楽しめそうだ。
○
ヴァンドギャルドは昨年の2番人気6着馬。
マイラーズC3着を経て挑んだ
安田記念は厚い壁に跳ね返された格好だったが、秋に
富士Sを勝って重賞初勝利。
マイルチャンピオンシップでは大外枠から勝った
グランアレグリアと遜色ない末脚を繰り出して6着まで押し上げている。3歳春頃までは気難しさに成長を妨げられていたが、それが解消されるに従い、ポテンシャルの高さを生かせるようになってきた。
▲
トリプルエースは、一昨年の
小倉2歳S2着。その後、3歳春までは世代限定のマイル重賞路線を歩み、朝日杯フューチュリティS以外は掲示板を外さない堅実な成績を残し、古馬混合の条件戦を2連勝。飛躍のきっかけになるはずだった
京都金杯はスタートから流れに乗れず、前残りとなった展開も向かずに8着と敗れた。いまだ未知数な部分を多く残す馬だが、デビューから50キロ近くも体重を増やしているようにまだ奥がありそうだ。
東京競馬場で3戦2勝2着1回の△
ロードマイウェイと、まだ底を見せていない△
サトノウィザードも押さえておきたいところ。前走で復活の兆しを見せた△
エントシャイデンも気になるところで、最後に△
トラインの名前も挙げておきたい。