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【東京新聞杯】カラテが破竹の3連勝で決めた デビュー3年目・菅原明 涙の重賞初V

デイリースポーツ
  • 2021年02月08日(月) 06時01分
 「東京新聞杯・G3」(7日、東京)

 連勝中の上がり馬カラテの一撃がさく裂-。デビュー3年目の鞍上・菅原明の見事なエスコートで、人馬そろってのうれしい重賞初制覇を飾った。首差の2着には12番人気のカテドラル、3着には紅一点の3番人気シャドウディーヴァが入り、3連単は26万円オーバーの波乱決着となった。

 連勝の勢いに乗って参戦したカラテが、ライバル勢を一蹴。一気に重賞の壁を乗り越えた。見事にエスコートしたデビュー3年目の菅原明は、これが重賞初制覇。勝利を確信すると右手を突き上げ、ド派手にガッツポーズ。「うれしくて、しょうがない。ありがとう。よく頑張ってくれた」。相棒の首筋を何度も叩いて、全身で喜びを表現した。

 好スタートを決めると5番手でレースの流れに乗った。「理想通り。自分のやりたい競馬ができた」。無駄な動きは一切せず、馬群で脚をためる。迎えた直線。抜群の手応えで「進路を探すだけ」だったが、なかなか前があかない。それでも、残り1F手前でVロードを見いだすと、一気にエンジン全開。カテドラルとの追い比べを頭差で制した。

 「道中の手応えはずっと良かった。直線で思ったより追いだしが遅れたけど、馬がよく反応してくれました。何とかかわしてくれと、必死に追いました」。歓喜の初重賞に、鞍上の目にはキラリと光るモノがあった。

 未勝利脱出までに8戦、2勝目はさらに10戦も要した馬が、昨夏の休養を境に見違えるように成長。昨秋の復帰3戦目から、破竹の3連勝で一気にタイトルホースの仲間入りを果たした。高橋祥師は「きょうも強かったね」と勝ちっぷりを評価し、鞍上の手綱さばきにも「よく我慢した」と目を細めた。

 これで芝のマイルは6戦4勝。今後も「マイル路線ですね」と指揮官。もちろん、春の大目標は安田記念(6月6日・東京)になってくるだろう。“遅咲きの新星”がマイル界に新たな風を吹き込む。

提供:デイリースポーツ

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