「
デイリー杯クイーンC・G3」(13日、東京)
再び頂点を争う大舞台へ。
エイシンヒテンが春へ弾みをつける。
昨秋の2連勝はともに逃げ切り。特筆はマイルに延長した
白菊賞だ。スタートを決めてマイペースに持ち込み、直線は追いだしを我慢する余裕も。
ゴーサインを受けて低いフォームへ移行すると、2段階加速で後続馬を2馬身半突き放し、上がり3F33秒9をマークする秀逸な内容だった。
前走の
阪神JFは完成度の差で11着に敗れたが、自身の持ち時計を短縮し、春に望みをつなげた。渡辺師は「ここを目標に仕上げました。状態はいい」と仕上げに満足げ。今回も逃げにこだわるのだろうか。「マイペースで行けるようならハナへ。行く馬がいるなら番手でも。追ってからも脚を使える馬ですから。もまれても平気なので、とにかく自分のリズムで運べれば」と好戦を描く。
父
エイシンヒカリは15年の香港G1・
香港Cをレースレコードで逃げ切り、翌年の仏G1・イスパーン賞を10馬身差でV。スピードと持久力で圧倒した。その血は、初年度産駒となる栗毛の牝馬にも受け継がれている。
先週の
東京新聞杯で菅原明が重賞初制覇を飾るなど、活気づく“花の35期生”。
日経新春杯(
ショウリュウイクゾ)に続く重賞2勝目を狙う団野は「1週前追い切りの動きがすごく良かった。マイルもこなせますから」と期待。黄金世代の新星を背に、タイトル獲得を狙う。
提供:デイリースポーツ