14日に東京競馬場で行われる
共同通信杯(3歳・GIII・芝1800m)について枠順・馬番別に検証していく。
過去10年、馬番別では最多となる5回の馬券絡みが4番と6番。4回で9番、4回で1番、2番、8番が続く。前日の
クイーンCも6番が最多となる6回の馬券絡みを果たしており、“ラッキー枠”的な存在となっている。3歳春という未完成の時期だけに、内目の偶数枠が、より有利に働くという側面があるのかもしれない。
参考までに枠順による成績を比較すると下記の通り。
1枠 3-1-0-6 複勝率40.0% 複勝回収率75%
2枠 1-3-0-6 複勝率40.0% 複勝回収率90%
3枠 1-0-0-10 複勝率9.1% 複勝回収率10%
4枠 1-1-4-6 複勝率50.0% 複勝回収率283%
5枠 2-1-0-11 複勝率21.4% 複勝回収率57%
6枠 1-1-2-12 複勝率25.0% 複勝回収率44%
7枠 1-2-3-12 複勝率33.3% 複勝回収率80%
8枠 0-1-1-16 複勝率11.1% 複勝回収率42%
1〜4枠 6-5-4-28 複勝率34.9% 複勝回収率120%
5〜8枠 4-5-6-51 複勝率22.7% 複勝回収率56%
どの枠からでも馬券に絡んでいるが、好走率、馬券妙味のいずれも内枠に分がある。11頭立て以下に限定しても1〜4枠が複勝率37.5%、複勝回収率105%と傾向は揺るがない。「少頭数だから枠の有利不利は気にしなくてもいい」とはならないことに留意すべきだ。
今年も登録段階からフルゲート割れは確定していたが、素質馬が揃ってハイレベルな一戦になりそう。高いレベルでの争いになるほど、ちょっとした枠の差が結果に直結する。今の東京芝は外からでも差せる馬場ではあるものの、内枠を引けるに越したことはないだろう。