京都競馬場のスタンド改修工事のために阪神競馬場で行われる
京都記念。
日経新春杯がハンデ戦なのに対して、こちらは別定重量戦で強い馬が有利に競馬を進められる条件にもなっている。ただし、内回りコースが使用されるので、器用な立ち回りが求められるコースでもある。
◎
モズベッロは、同じ阪神競馬場内回りコースで行われる
宝塚記念3着馬。デビューしたばかりのころは子供っぽさが抜けきらなかったが、レースを使われるごとにそれも解消し、昨年の
日経新春杯で重賞初勝利。
日経賞2着、
宝塚記念3着と現役屈指の実力馬へと成長してきた。昨年9月の調教中に負ったけがの影響もあってか
有馬記念は結果を出すことができなかったが、前走のアメリカジョッキーCCでは勝ち馬からコンマ4秒差にまで迫って復調気配が見える。
○
ラヴズオンリーユーは2019年の
オークスを無敗のまま勝った馬だが、その後は爪を痛めて思うような結果が残せていない。それでも
鳴尾記念ハナ差2着、
エリザベス女王杯2年連続3着。しかも、昨年の同レースは今回と同じ舞台だった。当時
ラッキーライラック、
サラキアからクビ+クビ差で、54キロで出走できる今回は牡馬が相手でも互角以上の競馬ができそうだ。
▲
ワグネリアンは
日本ダービー馬。脚の使いどころが難しい馬で、古馬混合戦となってからはワンパンチ足りないような競馬を続けているものの、
ジャパンカップ3着、
天皇賞・秋5着、
大阪杯5着という高いレベルで堅実な成績は、今回のメンバーに入れば威張れるものだ。今回はのどの手術明けというところでやや評価を下げたが、復活してGI戦線を盛り上げていって欲しい1頭だ。
今回が重賞初挑戦となる△
ダンスディライトは、昨年秋頃からレースぶりが安定した印象だ。全4勝を阪神コースで記録している阪神巧者で、前走は今回と同距離同コースで器用な立ち回りを見せた。もともと末脚には定評があった馬で、前回のような競馬ができればここでも楽しみだ。
堅実な△
ステイフーリッシュは昨年の3着馬。ここまで重賞競走で1勝2着4回3着7回。阪神コースではよい結果を残せていないが、器用な立ち回りができる馬なので、内回りコースを味方に上位食い込みを狙いたい。