「
京都記念・G2」(14日、阪神)
単勝1・8倍と断然の1番人気に推された
ラヴズオンリーユーが、好位からきっちり抜け出して19年
オークス以来の勝利を挙げた。2着には僚馬で3番人気の
ステイフーリッシュが粘り込み、矢作厩舎はJRA重賞で初のワンツーフィニッシュを決めた。3着は6番人気の
ダンビュライト。7カ月半ぶりに復帰した2番人気の18年ダービー馬
ワグネリアンは5着だった。
長かった。デビューから4連勝で
オークスを制し、同世代の頂点に立った
ラヴズオンリーユー。しかし、その後は勝ち星から遠ざかり6連敗を喫した。1年9カ月ぶりに、ようやくつかんだ復活V。初コンビで勝利をエスコートした川田は、「久しぶりにこの馬が勝つことができて何よりです」とホッとした表情を浮かべた。
ハッピーグリンが逃げる展開の4番手からスムーズに追走。この中間から採用した特殊ハミ・
トライアビットの効果で、気負わず脚をためることができた。最後の直線で仕掛けるとゴール前で力強く抜け出し、後続に1馬身1/4差をつける文句なしの勝ちっぷりだった。
3週連続で追い切りに騎乗し、課題修正に取り組んできた鞍上は、「いろいろなことを厩舎にリク
エストして、いい時間を過ごせました。それが結果に結び付いてくれて、うれしく思います」と厩舎サイドへの感謝を伝えた。
東京競馬場で見届けた矢作師は「いろいろやった成果が出た。ようやく結果が出せて、本当にうれしいです」とG1馬の復活に感慨深げ。今後については「オーナーと相談してからですが、馬の体調次第でドバイ遠征を前向きに考えています」と、選出されている
ドバイシーマクラシック(3月27日・UAEメイダン)への参戦に前向きな姿勢を示した。再び大タイトルをつかむため、栄光のG1ロードを走り続ける。
提供:デイリースポーツ