「
フェブラリーS・G1」(21日、東京)
1番人気に支持された東海Sで、まさかの12着に大敗。巻き返しを図る
インティは1枠2番に決まった。枠順を伝えられた野中師は、「誰が行くの?」と報道陣に逆取材。激しい先行争いに巻き込まれて早々と失速した前走の二の舞いだけは避けたい。今回も先行タイプがそろっただけに、指揮官が慎重になるのも無理はない。
「外が良かった。外からなら、内を見ながら番手も選びやすいからね。まあ、みんな探り探りやね。行くなら行ってもええか」と言葉を続けた。単騎で逃げるのか、あるいは番手が理想なのか。他陣営の思惑も計算に入れながら、早くも“心理戦”を繰り広げているようだった。
状態面に関しては不安は全くない。金曜朝の最終調整は、栗東の角馬場で足慣らししてから坂路を1本。4F63秒4-15秒6と緩めのペースを保って淡々と駆け上がった。首はしっかり沈み、肩の柔らかさが強調される。「落ち着きがあるし、程よい気合乗りもある。状態は本当にいいからね」とトレーナーはうなずく。
19年の
フェブラリーSを最後に勝利から遠ざかっている。とはいえ、
チュウワウィザード、
クリソベリルと強敵相手の昨年12月のチャンピオンズCで3着に入っており、実力に衰えはない。復活Vへ名手・
武豊に全てを託す。
提供:デイリースポーツ