あまりの変わり身に驚きました。14日の阪神2R(ダート1800メートル)を勝った
ケイアイロベージです。デビュー戦は3着に敗れましたが、2戦目はなんと7馬身差をつける圧勝劇。出遅れて最後方からになりながらも、外へ出した3コーナーからは勢いがついて一気に加速。直線は右手前のままで楽々と突き放す圧巻の内容でした。
半兄はダートで中央5勝を挙げた
クインズサターン。
ケイアイロベージも同じ野中厩舎の管理馬です。きょうだいを比較してもらいました。「ポテンシャルは
サターンよりもロベージの方が高い」と野中師。さらに分析をしてもらうと「体型でいえばロベージの方がスラッとしている。生まれた時からそうだったな。その分、距離が持つ。そして、こちらの方が柔らかい」とロベージを褒めまくります。
サターンがひがむぞ、と思いたくもなるが、ロベージも長所ばかりではないらしい。「そりゃ、セン馬やから。性格は
サターンよりもロベージの方が難しい。その性格との向き合い方次第やね。ああいう大ざっぱな競馬になるのも性格」と説明してくれました。
かつて馬術を極め、その世界では“
野中賢二を知らない人はいない”と言われたほど。個人的には調教もひと味違い、敏腕トレーナーと思っている先生だ。「だから、こっちもつくりがいがあるし、面白い」。
ケイアイロベージの将来が楽しみになるような言葉で締めてくれました。(デイリースポーツ・井上達也)
提供:デイリースポーツ