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【勝負の分かれ目 フェブラリーS】カフェファラオが厳しい流れをモノともせず、横綱相撲でGI初制覇

  • 2021年02月21日(日) 18時30分
 クリストフ・ルメールが騎乗する1番人気のカフェファラオは、内の3番枠から他馬と横並びのスタートを切った。軽く促しながら内と外の馬を先に行かせ、先頭から3馬身ほど離れた5番手で向正面を進んだ。

「今日はチークピーシーズをつけていたので、アグレッシブなレースがしたかった。いいスタートを切って、いいポジションにつけることができました」とルメール。

 前半3ハロン通過は34秒7、4ハロン通過は46秒5。

 速い流れのなか、カフェファラオは3コーナー手前でポジションを上げ、3番手で3、4コーナーを回った。カフェファラオが進出したというより、周囲の他馬が後退したような感じだった。カフェファラオはコースロスのない内を回りながら前との差を少しずつ詰め、直線へ。

「流れは結構忙しかったけど、ずっといい反応をしてくれました」

 そう話したルメールは、ラスト400m地点では軽く仕掛け気味にする程度だった。そこから、まず、2番手のワイドファラオをかわし、ラスト200m地点で内のエアアルマスに並びかけると同時に、ゴーサインの右ステッキを入れた。

 外からエアスピネルが猛然と追い込んできたが、差を詰められると、カフェファラオはルメールの叱咤に応えてさらに末脚を伸ばす。

 カフェファラオは最後までエアスピネルに並ばせず、3/4馬身差をつけて押し切り、GI初制覇を遂げた。これで東京ダート1600mでは3戦3勝。勝ちタイムの1分34秒4はレース史上2番目に速く、良馬場では最速だった。

「今日は本当の力を出してくれました。馬の状態がよく、パドックから自信がありました」

 そう振り返ったルメールは、昨年のモズアスコットに次ぐ連覇で、これが同レース2勝目。

 先行馬には厳しい流れのなかで好位をキープし、前をきっちりつかまえながら後ろを突き放す横綱相撲だった。

 2着のエアスピネルは、直線で前が詰まりかけたがスムーズに他馬をさばいて進路を確保し、メンバー最速の上がりで銀メダルを手にした。8歳ではあるが、今後が楽しみになる内容だった。

(文:島田明宏)

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