3月4日(木)
川崎競馬場で牝馬のダート
グレード競走
エンプレス杯が行われる。
1955年にキヨフジ記念として創設され、1991年の第38回から現行の
エンプレス杯として施行されるようになり今年で第67回を迎える歴史あるレース。
文字通り女帝の座をかけて今年もたくさんの有力馬が集結した。
マルシュロレーヌは昨年9月に初めてのダートとなった桜島S(3勝クラス)を勝利すると、続く
レディスプレリュードでは初ナイター&
地方競馬を物ともせず豪快な末脚を披露して重賞タイトルを手にした。続く
JBCレディスクラシックでは伸びきれず3着に敗れたが、年明け初戦の
TCK女王盃ではキッチリと勝利。小回りできついコーナーを6回通る川崎2100mと特殊なコースでも今の勢いなら重賞連勝も可能だ。
昨年の
関東オークスを制した
レーヌブランシュ。古馬との対戦では勝ち星はないものの毎回大崩れなく走っているし、自身が古馬となって挑んだ
TCK女王盃ではコンマ1秒差の2着と好走。今回は実績のあるコースになるのも強味で好勝負が期待できる。
これまで重賞4勝を挙げ、2019年にはこのレースも制している
プリンシアコメータは年明け8歳でも衰えのない走りを見せている。2018年から毎年出走していて今年で4度目。昨年は前半のペースが速くなり最後の直線では一旦先頭に立つも4着に敗れてしまったが、勝った2年前のように自分のペースで競馬ができれば差はない。
マドラスチェックは昨年の
TCK女王盃を勝って重賞ウィナーの仲間入りを果たした。その後Vはないが、
JBCレディスクラシックでは
ファッショニスタのコンマ差なしの2着となっている。3歳時には
関東オークス2着になっているようにコース適性も問題なくチャンスは十分だ。
2008年以降は
JRA勢が毎年勝利しているが、地方所属馬も見逃せない。
サルサディオーネは昨年地方に移籍してからも
マリーンC、
クイーン賞を勝利していて、中央馬相手でも通用することは証明済み。スムーズにハナに立っていければ2007年
トーセンジョウオー以来の地方馬Vが狙える。
また
ダノンレジーナは佐賀時代から通算11連勝した実力馬。
JBCレディスクラシックでは地方馬最先着を果たし、前走の
東京シンデレラマイルで初の重賞タイトルを手にした。自在性があるのも魅力でこのメンバーに入っても引けを取らない。
(文=「勝馬」記者・豊岡加奈子)