スマートフォン版へ

石坂正師 貫いた馬本位「未練は何もない」ジェンティルドンナなど手掛けた名伯楽が引退

デイリースポーツ
  • 2021年02月26日(金) 06時05分
 28日を最後に角居勝彦(56)、石坂正(70)、松田国英(70)、西浦勝一(70)、田所秀孝(70)、西橋豊治(70)、湯窪幸雄(70)、星野忍(70)の調教師8人がトレーナー人生に幕を下ろす。指揮を執るラストウイークを迎え、その胸中を語った。

 その表情は晴れやかだ。引退を前に、石坂正師は、「未練は何もない」と言い切った。98年に開業し、JRA通算690勝。3冠牝馬ジェンティルドンナ、中央と地方でG1・9勝を挙げたヴァーミリアンなど、数々の名馬を手掛けてきた。「ジェンティルにはたくさん勉強させてもらった。ヴァーミリアンもそうだし、みんなが厩舎を支えてくれた」と感謝の思いは尽きない。

 事あるごとに、「故障するくらいなら走らなくていい」と繰り返してきた。「レースは馬にとって戦場。死んで帰ってくることは一番恐れること」。管理馬の故障が相次いだ際には、神戸市の馬頭観音妙光院で無事を願った。貫いてきた馬本位の姿勢は、最後まで変わることはない。

 最終週は土曜阪神9Rシャイニーゲールの1頭。「無事に回ってきてくれたらそれでいい。やったことがない距離だけど、スタミナがあるからいい方に出るかも。少しでも前に来てくれたら」と自然体で送り出す。「引退したらファンに戻って馬券を買います」。立場は変わるが、これからも馬とともに生き続ける。

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す