優勝馬には、
高松宮記念への優先出走権が付与されるレースで、13年
ロードカナロア、14年
コパノリチャード、19年
ミスターメロディが、このレースを使って本番を制しているように関連性の高いレースだ。
2月の最終週、もしくは3月の1週に施行されるのは例年通りだが、今年は開催スケジュールの変更により、第1回阪神開催の3週目に組み込まれた。例年であれば開幕週に行われていたレースだが、このことが本番にどう結び付くのかも興味深い。
阪神競馬場芝1400mは内回りコースが使用される。2角のポケット部分からのスタートとなり、3角まで激しい先行争いが繰り広げられるうえにゴール前には急坂が待ち受ける。スピードはもちろん必要だが、スピードだけは押し切れない難コースだ。
◎
レシステンシアは一昨年の
最優秀2歳牝馬。
マルターズディオサを5馬身突き放した
阪神ジュベナイルフィリーズは当時の2歳コースレコードにもなった。3歳シーズンは勝ち鞍に恵まれなかったが、
桜花賞2着、
NHKマイルC2着は胸を張れる。阪神JFがそうだったように、スローペースに落とし込むよりも、ある程度のラップを刻んでいったほうが持ち味が生かせるタイプで、そういう意味では1400mは向いている印象だ。強力な同型馬は見当たらないが、強気の競馬を期待したい。
○
ダノンファンタジーは18年の
最優秀2歳牝馬。勝ちきれないレースも続いたが、昨年暮れの
阪神Cは強かった。結果論というにはまだ早すぎるかもしれないが、力んで走るタイプのために、2歳や3歳の早い時期はともかく5歳となった現在では多少なりとも“溜め”が必要なマイルは微妙に長いのかもしれない。いずれにしても阪神コースは7戦5勝。芝1400mは2戦2勝、十分に逆転の余地を含んだ2番手だ。
▲
インディチャンプは2019年の
最優秀短距離馬。デビュー2戦目からマイル戦ばかりを使われて
安田記念と
マイルCS含みマイル重賞4勝。前走の
阪神Cはデビュー戦以来の1400m戦に加えてデビュー以来最高馬体重での出走となり、前半は置かれてしまったが、最後は出走メンバー最速の上りタイムで追い込んできた。ペース慣れも見込める今回は前回とは違った競馬ができそうだ。
阪神Cで2着
マルターズディオサとはコンマ2秒だった△
クリノガウディーと、前走の経験が生かせそうな△
ジャンダルムも連下なら。最後に、1年ぶりとはいえ全6勝をこの距離で記録している△
ベストアクターの名前をあげておきたい。