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【弥生賞】2戦2勝シュネルマイスター 一線級と初対決の今回が試金石/POGマル秘週報

東京スポーツ
  • 2021年03月03日(水) 18時29分
 世界最高峰の優勝賞金を誇るサウジカップでミシュリフを勝利に導いたのはアイルランド出身、弱冠21歳のデビッド・イーガン。主に英国を主戦場としており、一昨年の凱旋門賞に出走したフィエールマンブラストワンピースが英ニューマーケットに滞在調整していた際に、フィエールマンの追い切りに騎乗したのがこの男だ。

 遠征に帯同していたフィエールマンの担当者である名畑助手は「追い切りは丘の上から見ていたので騎乗技術がどうのといった感想はないのですが、一緒にいたノーザンファームの獣医師からは“将来有望な騎手だからツバをつけておいたほうがいい”と言われましたね」と当時を振り返る。日本の人馬の交流は世界のトップレベルにあることを実感させられるエピソードと言えようか。

 さて、その名畑助手の現在の担当馬がGII弥生賞ディープインパクト記念(7日=中山芝内2000メートル)に出走するシュネルマイスター。重賞初挑戦の身ながら、目下の戦績は堂々の2戦2勝。前走のひいらぎ賞に続きルメールが騎乗するとなれば、2歳王者ダノンザキッドとてうかうかできないライバルになり得るのではないか。

 前述フィエールマンは昨年暮れの有馬記念(3着)を最後に引退。同じサンデーレーシングの勝負服も手伝い、その走る姿はどことなくフィエールマンをほうふつさせ、記者の中では“リトル・フィエールマン”のキャラがすでに定着している。

「乗った感じはだいぶ違いますね。フィエールマンは追い切りで持っていかれたりと、乗り難しいところがありましたから…。それに比べてシュネルマイスターは乗り手に従順。とにかく乗りやすくて操縦性が高いんです。新馬、2戦目とも特に注文をつけるところもなく勝ってくれました」(名畑助手)

 乗っている立場からすると、フィエールマンとタイプは違うようだが、それ以上の側面があることにも言及してくれた。一線級と初対決になる今回が試金石ながら、さらに上のステージに駆け上がる可能性を感じさせてくれる。

「父のキングマンだけを切り取ると、距離への不安があるかもしれませんが、乗った感じはむしろ中距離が合うイメージ。2戦目でゲートもしっかり出てくれたので問題ないかなと思っています。(先月25日の計量で)馬体重は486キロ。成長が見られますし、使っていけばもっと良くなりそうな感じ。一気の相手強化になるけど、この馬の力を測るにはもってこいの相手。内容次第でクラシックのチャンスも出てくると思っています」

 果たしてフィエールマンと入れ替わるように頭角を現したシュネルマイスターが、クラシックへの道を自らの力で切り開くのか――。その走りから目が離せそうにない。

(立川敬太)

東京スポーツ

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