優勝馬には、
高松宮記念への優先出走権が付与されるレース。過去10年間では11年
キンシャサノキセキがこのレース2着から
高松宮記念を勝利し、12年
カレンチャンはこのレース4着から巻き返して勝利している。
重賞初挑戦となった
京阪杯で2着だった◎
カレンモエは、その
カレンチャンの産駒だ。デビューから1200m戦ばかりを使われて9戦4勝2着2回3着2回。そのすべてが1番人気での出走だった。唯一、馬券圏内から外れてしまった昨年の
乙訓特別も勝ち馬からコンマ1秒差だった。スタートが上手で、控えても競馬ができるセンスの持ち主。中山競馬場での出走経験はないが、前走の
京阪杯で直線の坂も克服しており、タイプとしては中山競馬場向きではないかと思う。
このコースに実績があるのは○
アウィルアウェイ。昨年の
スプリンターズSは3着だったが、先着を許したのが
グランアレグリアであり、
ダノンスマッシュなのだから価値が高い。55キロで
シルクロードSを勝っているのだから、54キロで出走できるのは有利だ。ただし、追い込み一手の脚質ゆえに勝ち切るためには展開の助けも欲しいかもしれない。
▲
アイラブテーラーは一昨年の
京阪杯2着で、昨年の
淀短距離S優勝馬。デビューから7戦連続で連対を果たした素質馬だ。近走はレース勘を取り戻せないようなレースを続けているが、それでも前走と、暮れの
タンザナイトSで見せた末脚は、破壊力十分。中山競馬場、というよりも関東圏への輸送は初めてとなるが、コース形態は脚質に合っていると思われるので注意が必要だ。
CBC賞2着、
北九州記念3着の△
アンヴァルの前走は、最後の直線で不利があった。うまく流れに乗ることができれば上位進出は十分に可能。このコースでオープン特別勝ちがある△
ラヴィングアンサー、△
アストラエンブレムはともにベテランの域に入ってきたが、それぞれの前走は衰えを感じさせない内容だった。最後に、この舞台の条件戦を連勝中の△
アルピニズムのレースぶりにも注目だ。