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【中山牝馬S】復帰後苦戦が続くアブレイズ デビューから二人三脚の藤井勘一郎は悲観せず/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2021年03月12日(金) 18時03分
 昨年、史上初となる無敗での牝馬3冠の偉業を達成したデアリングタクトが、いよいよ今年の始動を迎えるタイミングで、あえて時を戻させてもらうとしよう。

 2冠目のオークス時点では他にも2頭の無敗馬が参戦していた。未勝利戦→スイートピーS勝ちのデゼル、そして新馬戦→フラワーC1着からの臨戦となったアブレイズ金鯱賞に出走するデアリングタクトではなく、GIII中山牝馬S(13日=中山芝内1800メートル)で2つ目の重賞タイトル奪取を狙う、このアブレイズこそが当コラムのヒロインだ。

 オークスのゲートインまでは順調…いや、オークスの直線半ばまでは、と言うべきか。道中は絶好位で運び、直線で脚を伸ばしかけながらも、ラスト1ハロン標すぎで不可解な失速――。後に骨折が判明した。

 4か月の休養を経た復帰戦のローズS、次走の秋華賞と2桁着順が続いたことで、“もう終わった”と感じた方も多かったのではないか?

 しかし、デビュー時からアブレイズにまたがり続け、前出フラワーCで自身にとってもJRA初重賞制覇を果たした藤井勘一郎は、まったく悲観してはいなかった。

ローズSは前々で運べて、道中の手応えも悪くなかったんだ。直線で伸びなかったのは、骨折による精神的な影響が残っていたのかもしれないですね。秋華賞はペースが流れたこともあり、しっかり折り合って運べたんだけど…。4角で挟まれて下がってしまったからね」

 いや、悲観していないどころか、むしろ、それまでの先行策から、位置取りが後ろにシフトした秋華賞での不利を受ける前までの走りに、確かな手応えをつかんでいた。だからこそ、前走の愛知杯でも控える競馬を選択して、4着まで押し上げる善戦につながったのだろう。そう、ターニングポイントになったのだ。

「(愛知杯は)前半1000メートルが58秒を切る速い流れのなか、後ろからしっかりと伸びてくれましたからね。道中リラックスして運べれば、きっちり末脚を使えることが分かったのは大きな収穫ですよね」

 もともと「オンとオフがハッキリしている馬で、スイッチが入った時の動きは本当に素晴らしい」とアブレイズの特徴を語る藤井。そのスイッチが入った時の走りを直線にもってこれれば、爆発的な脚を使うことができるのだろう。

 類いまれな能力に加え、自在性という新たな引き出しを手に入れたアブレイズ。重賞初制覇を飾った得意舞台で、今度は当時とはまったく違う走りを見せたうえで、完全復活を果たしてくれるのではなかろうか。

(元広告営業マン野郎・鈴木邦宏)

東京スポーツ

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