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【ダイオライト記念回顧】ダートグレード無双の川田騎手でダノンファラオ(斎藤修)

  • 2021年03月18日(木) 18時00分
 地方馬には明らかに格下の馬が何頭かいるメンバー構成で、前5頭と後ろ5頭に馬群が大きく離れ、レース序盤から勝負は中央4頭+リンゾウチャネル(船橋)に絞られた。

 昨年逃げ切ったアナザートゥルースが今年も逃げたが、昨年と違ったのは、終始エルデュクラージュにぴたりとマークされ息を入れるところがなかったこと。2400mを800m(4F)ごとのタイムで分割すると、51.0-51.9-51.6で、ダノンファラオの勝ちタイムは2分34秒5。ハイペースではないが、13秒台後半のラップが、4F目に13秒6と、ゴール前最後の1Fで13秒7があっただけという、ほとんど平均ペース。

 対して昨年の800mごとの3分割は、52.4-54.1-50.1で、勝ちタイムが2分36秒6。アナザートゥルースはレース中盤でペースを落として息を入れることができ、直線瞬発力勝負で突き放した。しかも昨年が重馬場だったのに対して、今年は良馬場。今回のペースは2番手でプレッシャーをかけつづけたエルデュクラージュにも楽ではなかったと思われる。

 その2頭の様子を見ながらレースを進められたのがダノンファラオだった。以前のダノンファラオは逃げるか積極的に逃げ馬をマークしていくようなレースをしていたが、川田騎手に乗り替わった浦和記念では好スタートを切りながら控えて3番手を追走して勝った。今回は煽るようなスタートで図らずも3番手から。最後の直線を向いたところで一旦は前の2頭に離されたが、ゴールまでに交わせればという仕掛けだったのではないか。

 最近、川田騎手のインタビューをたびたび見ているような気がしていたが、今年ここまで地方競馬で行われたダートグレードは、今回のダイオライト記念も含めて7戦あり、そのうち川田騎手は6戦に騎乗して5勝。さらに中央でも東海Sオーヴェルニュで、根岸Sレッドルゼルで勝った。いずれも1番人気か2番人気とはいえ、ほとんどパーフェクトに近い結果を残している。

 一方、1番人気に支持されたマスターフェンサーは前5頭一団のうしろからの追走で、2コーナーを回るあたりから鞍上の手が動いていた。勝負どころでは追走に一杯で、中央のほか3頭にまったく抵抗できず。馬体減もあって調整がうまくいかなかったのかどうか、これがこの馬の実力ではない。

 今回はダノンファラオの快勝となったが、中央4頭はいずれも2000mを超えるダートで能力を発揮するタイプ。能力差はそれほどなく、条件やレースの流れ次第で着順は変わるのではないかと思われる。ただ、若い4歳のダノンファラオが勝ったことでは、今後の成長という期待は大きい。

 地方馬では、前の集団にいたリンゾウチャネルが最先着の5着。もっとも期待されたトーセンブルは、前5頭から離れた6番手を追走し、リンゾウチャネルに1馬身差まで迫って6着。勝ち馬からは1秒9差だから、この2頭はそれほど大きく負けたわけではない。であれば、残念ながら回避となったマンガンは、2600mの大井・金盃で2着のトーセンブルに9馬身差をつけて圧勝しており、出走していればどうだっただろう。勝つまでは難しいにしても、中央勢の一角崩しはあったのではないか。

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