上位3着以内に
皐月賞への優先出走権が与えられるレースで、かつては当時1勝馬だった
ダイワメジャーがこのレースで優先出走権を得て
皐月賞を勝った。また、過去10年以内でも
オルフェーヴルや
ロゴタイプ、
エポカドーロがこのレースを
ステップに
皐月賞を制している。クラシック本番を占う意味でも見逃せない1戦だ。
フルゲートに満たない15頭立てとなったが1勝馬が9頭で能力の比較が難しい。その1勝馬の中でもまだ未勝利戦を勝ち上がったばかりの◎
ボーデンは、勝った時の内容が秀逸だった。ダッシュ良くゲートを飛び出すと、鞍上の意のままに好位に控え、前半の半マイル46秒1のペースを楽に追走。直線入り口では先頭を射程距離圏に捕らえて、最後は流すようにして11秒7〜11秒8。軽く気合をつける程度であっさりと後続を6馬身引き離した。今回と同じ中山競馬場1800mでのデビュー戦は道中でハミを噛むようなシーンもあったが、それでも早め先頭から勝ちに等しい内容だった。しっかりと権利を取って、本番に挑みたい。
好枠を引き当てた○
ランドオブリバティは
きさらぎ賞3着。中山競馬場は競走を中止した
ホープフルS以来だが、スローペースで折り合い、早めスパートから後続を突き放した
芙蓉Sは強い内容だった。まだ全幅の信頼は置きづらいが、前走よりは走りに集中できるはずだ。
▲
イルーシヴパンサーの前走は休み明け、22キロ増の馬体重ながらも操作性の高さを示しながら、内ラチ沿いから渋太く伸びた。外回りコースとはいえん、中山競馬場での出走経験もあり、坂を苦にした様子はなかった。休み明けを使われた今回は、前走以上のパフォーマンスを発揮してくれそうだ。
△
ヴィクティファルスは
共同通信杯2着。スタートでミスはあったものの、ゆっくりと中団を追走し、最後までジョッキーに促されながらも、しっかり伸びた。勝ち馬には離されたものの、当時はデビュー2戦目。2着争いを制したことを高く評価したい。中山競馬場の芝コースで2連勝中の△
ロードトゥフェイムと、先行力を武器にこの舞台で勝利経験がある△
アールバロンも、先々のためにそのレースぶりをしっかりと見定めたい。