「
ペガサスJS」(20日、中山)
天国のオーナーにささげるワンツーだ。前日19日に71歳で亡くなったマイネル軍団の総帥・岡田繁幸氏が立ち上げた、サラブレッドクラブ・ラフィアン所有の
マイネルレオーネ(牡9歳、栗東・清水久)が直線一気に伸びてV。2着には岡田氏名義の
トラスト(牡7歳、栗東・長谷川)が逃げ粘った。
レオーネをエスコートした平沢は「いつもはスタートを出ない馬なのに、きょうは一番速かった。それが大きかったですね」と振り返り、「関係ないと思うけど、見えない何かがあるんですかね」としみじみと話した。
道中で
マサハヤドリームに絡まれる苦しい展開に惜しくも2着と敗れた
トラストは、デビュー当初は英国ダービー参戦を夢見た素質馬。脚元の不安が出世を妨げたが、障害入りしてから活躍している。熊沢は「よく頑張っているし、大した馬だよ。絡まれたけど、そこで怒らなかったのが良かった。3着馬を差し返した時はこれならと思ったけど…」と肩を落とした。
長谷川師も「勝ちたかったですね。脚元に不安がある中で、繁幸社長をはじめ牧場のスタッフがうまくケアしてくれました」と感謝を口にする。現役時代は
マイネサマンサで初騎乗初勝利を挙げた縁もある。「
トラストの厩務員は
マイネルセレクト(04年JBCス
プリントなど重賞5勝)を担当していたし、オーナーには感謝してもし切れません。いろいろお話ししていただいたことを肝に銘じて、一生懸命やっていきますとお伝えしたい」と空を見上げていた。
提供:デイリースポーツ