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【日経賞展望】伝統ある天皇賞(春)の前哨戦、あの馬の巻き返しを期待したい

  • 2021年03月23日(火) 06時00分
 天皇賞(春)の前哨戦で、今年で69回を数える。過去にはテンジンショウグンレオリュウホウネコパンチの3頭が単勝万馬券で制しており、別定のGIIにしては荒れることが多いというのが一つの特徴と言えるだろう。

1.早めに動ける自在性が必要

 阪神開催だった11年を除く過去9年で、4角5番手以内だった馬が8勝、3番手以内に絞っても5勝をあげている。12年にはネコパンチが12番人気で逃げ切り勝ちを収め、昨年は9番人気スティッフェリオが早めに動いて4角2番手で3着など、積極的な競馬をした人気薄が激走するケースもままある。

2.前走の距離に注目

 過去9年、前走が2000m以下の距離だった馬は[0-0-2-23]で複勝率8.0%しかない。また、3000m以上だった馬も[1-1-1-21]で複勝率12.5%。前走の距離が2200〜2500mだった馬が3着以内の大半を占める。

3.乗り替わりは苦戦気味

 過去9年、前走からの継続騎乗だった馬が[7-4-5-32]で連対率22.9%・複勝率33.3%と優秀なのに対し、前走からの乗り替わりとなった馬は[2-5-4-62]で連対率9.6%・複勝率15.1%。

 オセアグレイトは前走の有馬記念で0秒9差の9着。GI初挑戦の一線級相手で大外枠だったことを思えば上々の内容だった。今回は休み明けだが、調教の動きが上々で仕上がりは良さそう。横山典弘騎手の継続騎乗も魅力で、巻き返しを期待したい。

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