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【大阪杯】美浦レポート サリオス(堀宣行調教師)

ラジオNIKKEI
  • 2021年04月01日(木) 15時50分
◎4月4日(日)に阪神競馬場で行われる第65回大阪杯(GI)に出走予定のサリオス(牡4歳、美浦・堀厩舎)について、堀宣行調教師のコメントは以下の通り。

・(マイルCSの後の中間の様子を教えてください)招待を受けていた香港国際競走をパスしてノーザンファームしがらきへ出しました。一旦軽い裂蹄があったこともあり、春の目標を大阪杯に設定して、2月27日に帰厩しました。

 通常は(レースの)4週間ほど前に厩舎へ戻すのですが、環境が変わると疝痛したり、熱発したりということがあるので、今回は余裕を持ちたいと思って5週前に戻しました。今回は幸い環境の変化による悪影響等なく、スムーズに調教へ移行できたので、1週前倒しした形で余裕を持って仕上げてきて、順調に乗り込んで来ています。

・(1週前追い切りには松山騎手が騎乗して行われましたが、振り返って下さい)競馬の当該週は輸送もあり、微調整に留めたかったので、心肺機能とかフィジカル面に関しては1週前に済ませておきたいという意味で、少し強めの負荷をかけました。ほぼ予定通りの追い切りをこなせて、追い切った後の反動等もなく、順調に1週前を終えたかなという印象です。

・(今朝〈木曜〉の追い切りは、どのようなテーマで行われましたか?)今回は心肺機能というよりメンタル面を整えるようなイメージで、調教の量としては微調整程度です。

 また普段この馬の課題として取り組んでいる部分、特に手前替えや基本的な確認を済ませるという形で行い、さじ加減としては予定より少し速かったかなという印象はあります。今回は色んな意味でこの馬のキャリアの中でも1番スムーズにここまでは来ていると思います。

・(堀調教師の話ではデビュー時から右後ろ肢にウィークポイントがあるということでしたが、どのくらい改善されましたか?)今回の放牧によって1段階、良くなった印象です。具体的には右から左への手前替えについて、馬が自らスムーズに替えられるようになってきていて、そのあたりのストレスがだいぶなくなってきているかなと思います。

 ただ、まだ左から右への手前替えに関しては、少しもたつく場面だとかバランスが崩れるというところがあるので、引き続きそこは改善の余地として残っています。全体の印象としては徐々に良くなってきていると思います。

・(その他3歳時と比べて成長を感じるところはありますか?)環境の変化によって馬体や健康状態に及ぼす影響といった部分がだいぶなくなってきて、安定して調教を積めるようになってきています。

 ただ、デビュー当初から馬体は完成している方で540キロを切るぐらいで推移してきましたが、今心身のバランスが取れるようになってきているので、この状態で今後調教や競馬をこなしていくうちに馬体が更に増えていって成長しても良いのかなと思っています。反対の言い方をすれば、まだそこまでは行っていないということです。

・(3歳の秋は毎日王冠〈1800m〉、マイルCS〈1600m〉とレースを使ってきましたが、今回大阪杯〈2000m〉を使ってきた意図を教えてください)距離という観点よりは、レースとレースの間隔という意味合いの方が大きいです。

 特に年明けに調教を立ち上げてきたときに軽い裂蹄があったので中山記念という選択肢はなくなり、ドバイやオーストラリアへも登録していましたがそちらも見送る形で春は国内に決定しました。マイラーズカップから使うとなると牧場から立ち上げてそこまで待つのには間隔が空きすぎますし、その先に使う予定のある安田記念も踏まえると大阪杯がちょうどよいということになりました。

・(香港のクイーンエリザベス2世カップチャンピオンズマイルにも登録がありますが、春の最終目標は安田記念ということでしょうか?)馬の体調やレースのパフォーマンスを見ながら色々な選択肢を用意しておくのも調教師の仕事だと思いますし、(大阪杯の)パフォーマンスやレース後の状態によってはもちろん香港の方も選択肢にありますが、安田記念が大目標というのはあります。

取材:小屋敷彰吾

ラジオNIKKEI

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