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【大阪杯】レイパパレ“完逃”勝利 2強撃破!無傷6連勝で一気頂点

デイリースポーツ
  • 2021年04月05日(月) 07時00分
 「大阪杯・G1」(4日、阪神)

 無敗の4歳牝馬が2強をまとめて撃破した。4番人気のレイパパレがハナを奪い、後続を寄せ付けず4馬身差V。無傷6連勝でG1初タイトルを手にした。鞍上の川田と管理する高野師は、桜花賞エリザベスタワー)でもタッグ結成。次週の仁川も盛り上がりそうだ。2着は6番人気の伏兵モズベッロ。1番人気の3冠馬コントレイルは3着、G1・4連勝を狙った2番人気のグランアレグリアは4着に終わった。

 春の仁川でニューヒロインが誕生した。2強ムードをあざ笑うかのように、G1馬の座に登り詰めたのは4番人気のレイパパレ。無傷6連勝で見事に頂点をつかんだ。

 出負け気味も二の脚で先団に取り付くと、そのまま迷わずハナへ。道中はピタリと折り合いをつけて好リズムを刻んだ。直線はまさに独壇場。馬場のきれいな真ん中に持ち出し、追いすがる強豪たちを尻目に歓喜のVゴールを駆け抜けた。新馬戦から手綱を取る川田は、高松宮記念ダノンスマッシュ)に続いて2週連続G1制覇。「本当にすごいことをしたなと思います。素晴らしい馬です」とパートナーのパフォーマンスをたたえた。

 前走のチャレンジCは勝ったとはいえ、気性の若さを露呈する内容だったが、4カ月の休養期間を経て心身ともに充実。改善点をクリアしての勝利には高野師の喜びもひとしおだ。「前回のように、暴走ではなかったですからね。反省を生かして調整できましたし、牧場、厩舎スタッフと一生懸命にいい仕事をしてくれました」。昨秋、照準を合わせていた秋華賞で無念の除外となったが、デアリングタクトの輝かしい蹄跡の裏で着々と戦歴を積んできた。小柄なディープインパクト産駒がやってのけた大仕事に笑みが絶えない。

 戦前、指揮官はこう語っていた。「競馬とは、元を正せばどの馬が一番強いのかを競うもの。一番強い馬に挑戦するのも一つの向き合い方だと思った。僕自身、可能性を感じているし、ないと思っていたらこの挑戦はない」。現役2強をまとめて打破したとはいえ、未対戦のデアリングを含め、まだ倒すべきライバルはズラリ。これまで以上に、チャレンジャーとして貪欲に勝利を求めていく。

提供:デイリースポーツ

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