以前は1400mで行われていたが、16年から1600mに変更されて
ヴィクトリアマイルと同じ距離になった。阪神芝1600mは牝馬クラシックに向けて重要レースがたびたび行われる条件。
桜花賞に対する
チューリップ賞がそうであるように、好メンバーで行われる前哨戦として定着しつつある。
1.先行力が求められる
重馬場になった17年こそ差し優勢となったが、それ以外の4年で勝ち馬の4角位置は1・1・2・5番手だった。3着以内で見ても、4角6番手以降から差してきたのは16年2着の
ミッキークイーンと18年3着の
リスグラシュー、昨年2着の
スカーレットカラーだけ。前々で立ち回る馬が優勢。
2.近年は巻き返しも多い
以前は前走1着馬が強いという傾向があったが、ここ2年は前走敗れた馬の激走が目立つ。昨年は、前走
有馬記念で15着だった
スカーレットカラーが6番人気2着、前走
京都牝馬Sで6着だった
ディメンシオンが11番人気3着。一昨年は、前走
中山牝馬Sで14着だった
ミッキーチャームが4番人気1着。
3.穴も人気も
ディープインパクト 距離延長以降の5年間で
ディープインパクト産駒は[4-2-2-12]で複勝率40.0%。毎年連対馬を送り出している。18年に11番人気で2着だった
レッドアヴァンセ、昨年3着の
ディメンシオンなど人気薄の激走もある。
リアアメリアは復帰戦となった前走の
中山牝馬Sで7着も、非常に時計のかかる不良馬場だったので結果は参考外でよいだろう。今回の距離短縮や阪神替わりは問題ない。近走はある程度前々で流れに乗る立ち回りができており、先行力が活きるここで巻き返しの期待は十分だ。