チューリップ賞と
桜花賞をどちらも勝利したのは、過去10年で14年の
ハープスターしかおらず、阪神JFと
桜花賞をいずれも制した馬となると10年の
アパパネまで遡る。同舞台の王道レースを勝ってきた馬が人気して敗れるということが度々繰り返されてきていて、過去10年で1番人気の勝利は1回しかない。
1.キャリア3〜4戦の馬
過去10年で、それまでのキャリアが3〜4戦だった馬は[7-8-7-48]で複勝率31.4%と優秀なのに対し、キャリア5〜6戦の馬は[2-2-3-70]で複勝率9.1%。7戦以上だと[0-0-0-26]。
2.前走重賞好走組が中心
1番人気の勝利が少ない一戦ではあるものの、前走で重賞を好走してこなかった馬が勝ち負けになることは少ない。過去10年で3着以内になった30頭中、22頭は前走重賞で3着以内だった。前走オープン・リステッド組で3着以内に好走したのは昨年1着の
デアリングタクトと11年1着の
マルセリーナだけ。
3.小さい馬は勝ちが遠い
コース改装以降の14回で、馬体重450kg未満の馬の勝利は08年の
レジネッタのみ。17年は466kgの
レーヌミノルが436kgの
リスグラシューを半馬身退け、16年は494kgの
ジュエラーが426kgの
シンハライトにハナ差で、14年は478kgの
ハープスターが418kgの
レッドリヴェールにクビ差、13年は484kgの
アユサンが430kgの
レッドオーヴァルにクビ差で競り勝った。1着争いが接戦になった場合、ほとんど小さい方が競り負けている。
サトノレイナスは前走の阪神JFで出遅れがあり、また直線ではエンジンのかかりが遅かったものの、接戦に持ち込んでハナ差の2着。まさに負けて強しという走りだった。休み明けは問題なく、輸送も2度目。今回は前走の雪辱を期待したい。