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【桜花賞】ソダシを成功に導いた須貝師の型にはまらぬ采配

デイリースポーツ
  • 2021年04月09日(金) 06時01分
 「桜花賞・G1」(11日、阪神)

 白毛馬初のクラシック制覇へ向け、無敗の2歳女王・ソダシが登場。注目が集まるヒロインを連載する。

  ◇  ◇

 先入観にとらわれない須貝尚介調教師(54)=栗東=の采配が、ここまでの成功につながっている。母ブチコは全4勝を砂で挙げ、父クロフネもダート色を濃く伝える種牡馬。それでも指揮官はソダシを芝でデビューさせ、そのまま無傷の4連勝で2歳女王へと導いた。固定観念に縛られた起用をしていれば、今のソダシは存在していなかった。

 型にはまらない-。牝馬ながらも皐月賞、ダービー、菊花賞を含むクラシック5大登録を済ませていることも、その一つと言えるだろう。「女の子たちのレースにかかわらず、どこでも出られるようにと。これぐらいの馬なら男馬相手でもと思う」。ソダシが秘める底なしのポテンシャルを、誰よりも高く評価している。14年には牝馬のレッドリヴェールでダービーに挑戦。桜花賞の結果次第では、この後の選択肢は広がってくる。

 本番の2カ月前となる2月10日に帰厩したのも異例の取り組みだ。「変化を見られるし、放牧先より厩舎にいる方が長いから、馬にストレスもかからない」と意図を説明。20年のアルテミスS→阪神JFも「繊細な部分がある」とメンタル面を考慮して、在厩で調整。あくまで馬本位を貫き、結果を残してきた。

 常識を超えた戦いに挑む須貝師とソダシ。無限に広がる可能性を模索し続け、さらなる栄光を追い求める。

提供:デイリースポーツ

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