舞台は中山競馬場だが、同じ距離で行われる
NHKマイルCの前哨戦。実際、このレースを
ステップに挑んだ馬は、両レースを連覇した2012年
カレンブラックヒル含め、過去10年で4勝をあげている。
◎
バスラットレオンは
シンザン記念3着馬。昨年夏の
札幌2歳Sでは
ソダシ、
ユーバーレーベンに次ぐ3着でもあった。
シンザン記念は、前半1000m58秒2でついていって最後は少し甘くなって推定上り35秒5。勝ち馬からは0.4秒離されたものの、この時の走破タイムは翌日の古馬1勝クラスの勝ち時計よりも0.3秒速いもの。
シンザン記念の2着馬
ルークズネストが次走
ファルコンSで朝日杯の優勝馬を抑えて逃げ切るのだから、内容的には十分評価できる。自己条件に戻った前走は新人騎手を背に、ハナに立つまではゆっくりだったが、その後は早めの平均ラップを踏んで後続のスタミナを奪った。この先行力と自在性は中山競馬場1600mコースでは大きな武器になりそうだ。
〇
ドゥラモンドは、今回と同じ舞台のアスター賞優勝馬。スタートで後方に置かれてしまったが、4角手前からスパートし、大外をまわりながらしっかりと伸びた。やや間隔を空けて挑んだ朝日杯は経験したこともないような早いペースを追いかけたために伸びを欠いたが、それでも4着の
バスラットレオンとは0.2秒差だった。スタートで挟まれて、折り合いを欠いた
きさらぎ賞を度外視して狙ってみたい。
左回りの1400mを連勝してきた▲
アヴェラーレは小柄な牝馬。今回は距離延長と、初めて経験する右回り、ゴール前の急坂とクリアしなければならない課題が多い。それでもデビューからの2戦はいずれも33秒台の末脚を繰り出し、まだまだ余裕がある勝ちっぷりだった。不安材料もあるが、それらを補って余りある魅力の持ち主だ。
中山マイル2戦2勝の△
シュバルツカイザー、
京成杯で逃げて2着の△
タイムトゥヘヴン、不良馬場の前走は人気を裏切ってしまったが、好メンバーがそろったこうやまき賞、
こぶし賞と連続2着の△
シティレインボーも抑えておきたい。